◆ユリスマ本棚 1
□GAME(★2)
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スマイルとユーリが両端をくわえた菓子の真ん中を、獣化したアッシュが、パクリ。
そのまま2人は、アッシュの頬にキス☆
全ては、スマイルの仕掛けた、イタズラだった。
「ヒッヒッヒッ…ユーリ、ごめんごめん!…アハハハ」
スマイルは、お腹を抱えて笑っている。
────…
────…
「キャイン…」
アッシュの、悲しい叫び。
(平常心平常心…)
心で唱えながら、しかしユーリの腕は、スマイルの細い腰をさらっていた。
「あわわ…ユーリ!」
「…こんなことで…と笑ってもいい」
────バタン!
スマイルは、ユーリの部屋に連れ込まれた。
「ユー…ん…」
その唇は、ほのかなチョコレートの香りを分け合って…。
「んん…はっ…ユー…リ…」
「………」
だいぶ長い時間、そのまま唇を、重ね続けた。
甘い味。
甘い感触。
甘い時間。
やっと許されたその唇から、「ヒッヒッヒッ…」と声が漏れる。