幻想少年創生録

□読書と常識と姉妹愛
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昼放課
「・・・で、なんでスタータもいるの?」
昼食時、少年と同じクラスではないスタータが何故か教室にいた。
「いいじゃないアd・・・陽炎」
「お前・・・ついに会って数日も経っていない女性まで誘惑したのか・・・!」
「何を口走っているの!?誤解を生むような言い方は止めて!」
「にしし!」
「まぁまぁ。落ち着いて」
「君が原因なんだよ!?」
「ところで、スタータさんはこいつのことどう思ってるんだ?」
「スタータでいいよ。うーんと・・・」
お願い!余計なこと言わないで!
「父親、かな」
「へぇー。珍しいな」
おぉ・・・ギリギリセーフだね。
「じゃあ趣味は?」
「ない、かな」
「ゲーセンには行く?」
「いいえ、あんまり」
「じゃあ部活の後に行かないか?」
「いいね!陽炎も行こうよ!」
「あぁ、ごめん。俺用事あるから、先に帰るよ」
「? そうなのか。じゃあ仕方ないな」
「えー?一緒に行こうよー!」
「無理だって言ってるでしょ?いいかげんにしてよね」
「うー・・・」
・・・はぁー。仕方ないなぁ。
少年はイヴの頭に手をのせた。
「今度一緒に行こうよ。だからさ、今日は勘弁してね」
「は・・・はい・・・」
「羨ましい・・・!」
赤面しながら俯くイヴと少年を青い涙を流しながら見つめる旧友。
「だから怖いよ!・・・って青!?」
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