BOOK

□遅くなったハロウィン
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【弓月で氷の女王】

いつかの時代の外国の。
深い森と豊かな海に囲まれた国に一人の女王様がいました。

女王様が荷物を持ち上げようと思って掛け声一つ、あら不思議。

「どっこらs…うわ、なんか氷でた」

荷物もろとも城のロビーが凍りついてしまいました。

弓月女王は考えました。
この力を何か民のために…………使うわけないだろ

女王は更に考えました。
綺麗な瞳を集めるのにこの力なら……………特に役にたたないな

女王はもっと考えました。
じゃあ眼球を保存することにだけ使おう!

こうして王国の住民は根刮ぎ盲目になり、弓月女王は幸せに暮らしましたとさ。

Fin……………。









【アザミでシンデレラ】


とある湖の畔の裕福なお屋敷に、母と娘二人とアザミという血の繋がらない息子がいました。

ある日意地悪な継母はアザミに仕事を言いつけました。
「家じゅうを綺麗におし!」

アザミは言いました。
「ア?誰に命令してやがる
 てめェのその膨れた腹でも擦り付けてろよ」

こうして意地悪な継母はマゾヒストの継母へランクダウンしました。

ある日娘の一人(以下娘A)が言いました。
「私の代わりにコレを片付けなさい」

アザミは言いました。
「てめェぶっ殺されてェのか」

ある日もう片方の娘(以下娘B)が言いました。
「部屋を片付けておきなさい」

アザミは微笑みました。
「あ、もう片付けてついでにお掃除しておいたよ?」

娘二人はギャップ萌えを知りました。

そんなある日舞踏会の誘いが来ましたが、全員一致で行かないことに決まりました。

(舞踏会?行かねェよメンドクセェ)
(そんな会より私をもっと貶してくださらないかしら、ハァハァ、アザミさんハァハァ)
(そんなことよりアザミくーんちょっとこのメイド服ゲフンゲフン)
(メイド服着てこっちを睨むアザミくんハァハァprpr///!!!!(吐血))







【漣で人魚姫】




人魚姫はある日海の岩場に避暑に来ていた貴族の男に恋をしました。

あの人は僕の運命の人なんだ!こうやって出会えたんだもの!きっと運命に決まってるよね!だけどあの人は人間だから海には連れて行けないなぁそうだ僕が陸に上がればいいのかなどうやって上がろうかな嗚呼そこの女の人僕の愛しの人に触れるなんてずるいなぁずるいずるいずるいずるいずるいいいないいないいないいないいなその脚いいな羨ましいなぁいいないいないいないいなぁそっかきっとその脚は僕のために用意されたんだねやっぱりあの人は僕の運命の人なんだ待っててねちょっと待ってて今すぐこの女の人の脚を貰って会いに行くから

こうして人魚姫は美しい脚を自分の体に縫い付けて、運命の人に殺されるべく幸せに果敢に湖の屋敷に住みだしましたとさ。

(湖の畔の古屋敷には死なない侯爵と死体を纏った水妖精が出るらしいわ。)
(恐ろしいわねぇ…)


【水乃で浦島太郎 プラス要素有り】

昔々、あるところで万(よろづ)ガメが虐められていました。

万ガメは通りすがりの釣り師水乃に助けを求めました。

みずのには きこえない! ▼

カメは必死にアピールしました。

みずのは しぶしぶ カメを たすけました ▼

カメはお礼の言葉を口にしました。

みずのは ことばより ものを ようきゅう しました ▼

カメは渋々彼を竜宮城まで案内しました。

みずのは うんめいのひとの こうづきおとひめに であいました ▼

「もう帰りません。」
「返しません。」




その後しばらくしてから……………

昔々あるところでカメが虐められて…
>誰もたすけてくれませんでした!<
世知辛い世の中ですね。

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