BOOK

□僕のサンタ
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何故こんなことになったのかと、アザミは自問自答した。

彼は現在、真っ赤な服に白いファー付きコートで、真っ赤に染まった袋を背負っている。

服装は依頼主の指示なのだが、どこからどうみようと100%サンタである。
(やってることはブラッディサンタだが)

事の発端は数日前、とある依頼を押し付けられたことから始まる。



いつも通りに仕事先へと顔を出したアザミは、まずいの一番に顔をしかめた。

「アザミくんじゃないの!
 相変わらずかーわーい「寄るなビッチ」…なんだ、黒い方なのね。
 つまらない。」

キャアキャアと黄色い声をあげる女性はアザミが裏人格の彼であることを知ると、途端に掌を返す。

「そりゃあ悪かったな」

「謝罪よりアザミくんを出しなさい」

「寝こけてんだよ」

「アラヤだ可愛い盗みたい」

Die perv

「良いから早く変わりなさい」

「失せろ売女」

「ところで黒いの。」

「あ?」

「クリスマスは暇かしら」

「………………」
アザミは瞠目した。
目の前の事柄から目を背けるために。

「やだちょっと目を瞑らないでよ。
 …………何よその目は」

「イイ歳した女が何てモン持ってやがる」

     ブラッディサンタ(笑)
「貴方の今晩の仕事服よ!」

「何だそのルビは」

「」

「オイ、黙ってんじゃねェ
 大体テメェここの人間じゃねーだろ」

「私は依頼者よ」

「お客様は魔王か」

「作者にとって凄くタイムリーね」「裏事情を語るな誰の代弁だ」「作者よ」「誰もテメェに聞いてねぇ」



斯くしてアザミはサンタコスで仕事に出る羽目になったのだ。

現在彼が背負う袋は血が染みて真っ赤に染まっており、正に19世紀末一部で真しやかに囁かれた殺人鬼の様相である。

クソが、と漏らす彼は道の先に視線をやり、うげと唸った。

「────ッ〜〜〜〜!
 兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん何その格好サンタ!?サンタだね!!僕にプレゼント渡しに来たサンタだね!でも安心して兄さん僕は高いものなんて全くもっていらないいやくれるなら清水の舞台から飛び降りる勢いで美味しく嬉しくもらうけどでもやっぱり一番嬉しいのは兄さんがこうしてクリスマスの夜に僕に会えたことだよああ兄さんやっぱりこんな特別な日に会えるなんて僕と兄さんはやっぱり運命の決して断ち切れない赤い糸で繋がってるんだねこの糸はきっと絶対何があっても誰にも千切れない千切らせないところで最近ゆ「失せろ」」

ガガッと音をたてコンクリートの地面を超硬度のナイフが抉り、アザミに駆け寄ってきていた漣との間に何十本と突き刺さる。

「これ以上寄るな変態」

アザミがゴミを見る目で壮絶と言い放ったその瞬間日が変わり、きっと今頃世の恋人達は甘い一時を過ごしているのだろうと漣は何となしに思う。

「(だけど──)」

漣はアザミの冷たい目を見て一人歓喜に背を震わせるのだった。

「(僕の幸せはいつか兄さんに殺されることだからなぁ…クリスマスプレゼントに喉にナイフをプレゼントしてくれても良いのに…)」




To be continue...?








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アトガキ

続かない!ˉ̞̭ ( ›◡ु‹ ) ˄̻ ̊

当サイトのアングラサイド組のクリスマスは人色亭といいアザミといい、物の見事にクリスマスあんまり関係ない。
人色亭はケーキだけだし、アザミに至ってはその愉快な格好だけじゃないかm9(^д^)
クリスマスっぽいのwww(ウェウェウェーイ)


それじゃあ皆様!メリークリスマス!
良いクリスマスと年末を!

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