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□sleep…
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結局、今日も大したことも決定せずに会議は終了。
「ったく、1人で何1時間30分喋ってんだ、アルフレッドの奴」
2人だけになった会議室に、俺の独り言と時計の秒針の音。
アルフレッドもアルフレッドだけど、
1時間弱寝てるコイツもコイツだ。
ボサボサ頭を撫でると、くすぐったそうにするのに、
全く起きない。
相当お疲れみたいだな。
俺は何を思ってか、アーサーの耳元にそっと口を寄せて、
「アーサー、愛してる」
そう囁いてやった。
遂に、言っちゃったよ、お兄さん。
まだ寝ていることを確認してから、
今度は大声でアーサーを起こす。
「アーサー、会議終わったぞー! ほら、起ーきーろー!」
「っるせぇ……」
アーサーは、俺の顔を見るなり、真っ赤になって、
「腐れワイン野郎っ!!」
とだけ言って真っ先に会議室を出て行った。
……な、何 今の、反応。