skmくん受け1

□しらない。
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遠くから眺めているだけじゃ手に入らない

きらきらしていて綺麗な人。
ああ、やっぱりほしいなぁ。

「さっくん、さっくん。こっち来て??」

「なぁに?大我。なんかあったの?」

白い肌にくりくりの目、俺よりも年上なのに可愛いくて守ってあげたくなっちゃう見た目と裏腹に小さな体から想像も出来ないくらいキラキラしていて綺麗なパフォーマンス。
俺は、さっくんをー……。

「ねぇねぇさっくん、ちょーだい?」

「なにを?お菓子?お菓子なら……」

「違うよ、さっくん。こういうこと。」

「ふぇ……?」

未だに分かっていないさっくんがこっちを見上げる
キョトン顔可愛いなぁと思いながら俺がどういう気持ちでさっくんのことを好きなのかわかってもらうためにさっくんを引き寄せそのままキスをする。

「俺はこういう意味でさっくんの事が欲しいの。」

「あ……えっ……た、大我……今……。」

さっくんを抱き寄せぎゅっとする。
ああ、さっくんの顔が真っ赤で可愛いな。

そんなことを考えていたら後ろからスパーンと殴られた。痛い。後ろを見たら北斗が呆れたような怒ったような顔をして

「京本お前……。」

「だってもう我慢できないんだもん!ねぇ、いいでしょ?俺、さっくんのこと大好きなの。」

「あのなぁ。お前後ろ見てみろよ。」

うわ、阿部ちゃん怖い、怖い。
今にも人を殺しそうな……いや、もう2、3人殺したのかもしれない。
そんな目で目でこちらを見ている。
だからと言って引かないけどね。

「だって俺さっくんのこと好きなんだもん。」

「ちょっと、大我。苦し……」

「あ。ごめんさっくん、大丈夫?」

「う、うん。大丈夫……」

「良かった。」

さっくんの頭を撫でふわふわの髪にキスをする。
ああ、また真っ赤になってる可愛い。

「いや、全然良くないんだけど。」

「とりあえず佐久間から離れて。」

阿部ちゃんが近寄り俺とさっくんを引き剥がす。

「佐久間、大丈夫?」

「え、あっ。うん……大丈夫。」

「よしよし。佐久間はラウと康二と目黒と隣の控え室にいてね。すぐ終わらせるから。」

「え、あ、阿部ちゃん……。」

「佐久間は心配しなくていいから。」

阿部ちゃんはさっくんの頭を撫で抱きしめた。

ああ、俺の中の黒い感情が渦を巻き大きくなる。

「じゃ、あとは宜しくね。」

「任せとき!」

「康二が言うとなんか起きそう」

「な!めめ!酷いわ!!!俺だってやる時はやる男やで!」

「ドヤ顔www」

「さー、この2人は放っておいて早く行こ?佐久間くん!」

「「ラウ!!!」」

騒がしく部屋を出る3人とされるがままのさっくんが部屋の扉が閉まった。







「で、京本は佐久間の事が好き、でいいんだよな?」

静かになった控え室にもう誰かが口に出さないと始まらないであろう話を照がきりだした。

「そうだよ、俺はさっくんが好き。SnowManのみんな以上にね。」

といいいつもなら綺麗で可愛いと思う笑顔も今はただただ不気味、というか怖い。
最初は幼なじみの戯れみたいな感じだと思った。
ハグしたり頭を撫であったり。(主に佐久間からのスキンシップが多いけど)
俺らも安心して見ていた。それが間違いだった。
きょうもっちゃんは心の奥底に佐久間への恋心を募らせていた。
佐久間にバレないように、俺らにもバレないように。
ほんとやってくれるよね。

「SixTONESはみんな知ってたってことでいいんだよね?」

阿部ちゃんの質問にSixTONESのみんなが顔を歪めた。
なるほどね……。じゃあもう隠す必要は無いかな。
寧ろ隠してたからこうなったしね。

「ふーん、みんな知ってるのか。きょうもっちゃんが佐久間のこと好きなのは分かった。…………でも佐久間は駄目。」

「それはさっくんが決めることでしょ?」

ははっと笑いながら照が

「もしかしてまだ気づかない?」

「まぁ、でも気づかれないように必死だったもんな。」

「俺は見ていて翔太が1番ヒヤヒヤしたけど?」

「うっ……だって……。」

「ねぇ、きょうもっちゃんよく考えてみなよ。俺達と佐久間のこと。」

「え……?」

「この感じだと佐久間にはなんにも聞いてないんだな。」

暫くきょうもっちゃんが考え、はっとした顔をし

「いや、まさか……。」

「今京本が考えてることで合ってるよ。」

ふふっと笑い阿部ちゃんがきょうもっちゃんに近づき
「俺達は佐久間をーーー







共有してるってこと。」
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