ハニ受け2
□統括の苦悩
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「い、やだぁ……っ!」
ベッドに縫い付けられ、肌を露出させられたジョンハンは泣き声の混じった声を上げて抵抗しようとする。
「ほらな、お前だって怖いんだろ」
「ジョンハニ、反省した?」
「俺は悪くない……んっ」
二人に組み敷かれ、ジョシュアの指がジョンハンの淡い乳輪をなぞるとピクリと反応を見せる。
「ここは?誰かに触らせた?」
「………」
ジョンハンが答えずに目を伏せるとエスクプスとジョシュアは目配せをし、同時に胸元に頭を寄せた。
「や……め……………ッ…!!」
逃げようとするも左右の乳首を二人に吸い付かれ、ジョンハンは背中を丸めて耐える。
ジョシュアにはキスをするみたいに啄まれ、エスクプスには舌で好き勝手転がされている。
左右を違う動きで刺激され、堪らず声を漏らした。
両手はそれぞれに押さえつけられているせいで抵抗する事は叶わない。
「ぁぁっ…あっ…」
何とか歯向かおうと手に力を込めるも、甘い刺激が体に流れば力が抜けてリセットされる。
時折歯を立てられればシーツに脚を擦り付けて快楽を逃がそうとしていた。
その様子に気づいた二人は愛撫を続けながらも、ジョンハンの脚を左右に開かせて快楽のやり場を閉ざす。
中心で徐々に熱を持ちはじめたそこは、同性とはいえ服を着たままの二人に見られるのは羞恥心があった。
「…やだ…ぁっ」
「こっちは?どんな風に触られたの?」
そして我先にと片手を同時に這わせ、お互い無造作にジョンハンのそこをまさぐった。
「…あぁっ…!」
体を固定されたまま弱い部分を同時に三箇所責められ、快楽に脳みそまで蕩けそうになる。
ヒクリ、ヒクリと体が跳ねて声を抑えることができない。
手先の争いで主導権勝ち取ったエスクプスは根元から先端にかけて扱く。ジョシュアよりも少々荒っぽいその動作は確実にジョンハンを追い詰めていった。
「まさかお前、自分から触らせたりしてないよな?」
「……ちが…っんっ!!…して、な…ぃ……」
心当たりが無いわけじゃない。後ろめたさから小声になって行くのをエスクプスに勘付かれた。
「触らせたのかよ。ジョンハニヒョン…変態だな」
「…んぁっ…」
先端からは先走りが溢れ、エスクプスの手に絡めばどんどん滑りが良くなっていく。
ジョシュアは溢れた蜜の一部を掬うと、その下で息衝いている入り口へと指を這わせた。
この状態で中まで触られたらおかしくなる。
ジョンハンは必死に逃れようとするが男二人に抑えられては力で叶うはずもない。
「…ぁっ……しゅ…あっ……」
ズプズプと容赦なくジョシュアの指は中へと侵入して行く。
まるで予測されてた様に、抗おうとするジョンハンを押さえる二人の手に力が籠もる。
「ぁぁっ……!!あっあぁっ…ゃ、は、離し…」
「だめ。使い慣れてるなら我慢できるよね?」
「……あぁっ…やだ…ぁっ」
ジョシュアの指で中を翻弄されれば頭を左右に降って喘ぐ。
出し入れを繰り返し、掻き混ぜられればジョンハンは強い吐精感に見舞われ、唇を噛んで踏み止まろうとする。
そこに追い打ちをかけるようにエスクプスの指が先端を撫で回した。
「あっ!ゃっ……っふ…、ぅ……ぅ」
「まさかもうイきそうなの?」
耳元でジョシュアが囁くだけで、敏感になった体はぞくりと震える。
二人の前で達する事に羞恥と抵抗のあったジョンハンは先走りを溢れさせながらも必死に我慢していた。
「ジョンハナ、我慢すんなよ。見ててやるからさ」
「んッ…ん〜〜っ!!」
エスクプスが指を食い込ませるとくぐもった悲鳴を上げる。
同時にジョシュアに内壁を擦られ、抑えきれずに僅かに精液をエスクプスの手に漏らす。
「ぁ………やだ……見な……で……ッ…ぁっあっあっ…!あぁ〜〜ッ‼」
そこからは自分の意思ではもう止めることはできず、断続的に射精を繰り返す。
親友二人の目の前で絶頂を迎えてしまった。
エスクプスの手と自分の腹部にかかる白濁を見てジョンハン泣きそうに顔を歪めた。
「あーあ。こんなに汚されるとは思わなかったわ」
「…ご…め……うぅ」
エスクプスは見せつけるようにして手についた精液ををジョンハンの目の前で舐めとる。その光景を見ていられず目を逸らして耳を赤く染めた。
「ジョンハナ、どっちが先がいい?」
その赤くなった耳を甘噛みするジョシュア。左右から、熱くそそり勃った二人がジョンハン太ももにあたりビクリと反応する。
「どっちも…ゃあっ‼」
"どっちもやだ"
ジョンハンが答えようとすると体の中に埋もれていたジョシュアの指が再び動き出した。
「どっちも?ジョンハナは欲張りだね」
「さすが弟達を手篭めにしてきた奴は言う事違うな」
「…あっ…シュア…」
ジョンハンは力の抜けた手でジョシュアの服を握る。
それを自分への合図と捉えたジョシュアは頬に口付けると、横目でエスクプスを見遣る。
「クプス、先にいい?」
「そういう所、ずるいよな」
ジョシュアはベッドの上に胡座をかいて座ると射精の余韻で力の抜けた後ろからジョンハンを抱え込み、入り口に自身を充てがった。
「ひっ……っ」
「弟達はどうやって誘ったの?」
身構えるジョンハンを裏切って、先端を擦り付ける。
「…ぁ……っ…?な…に……」
「僕にも同じようにやってみてよ」
「や……で…できな……んっ」
何度も入り口を撫でればジョシュアを飲み込もうと先端を咥え始める。
「まだ撫でただけなのに欲しくて仕方ないみたいだね」
「ん…っ…ぁ、ぁ…」
「こんな誘い方誰に教わったの?」
「ぁ……スン、チ……あぁぁっ…‼」
名前を聞いた途端、ジョシュアはズブズブと勢い良く自身を埋め込んだ。
「お前、言うなよ」
「へぇ。僕が嫉妬深いの知った上でわざと言ってる?」
「ひっあっ…あぁ…!?」
「普段は好きだの親友だの言ってるのに身体は全部クプスにあげてるの?僕は弄ばれたんだ。所詮性処理要員の一人って事か」
ジョシュアからいつもの優しさが無くなって、ジョンハンの身体を労る事なく奥へと侵入していく。
そしてエスクプスへ結合部を見せつけるようにしてジョンハンの両脚を開かせた。
「…やっ……」
「クプスに他の男に犯されてるところ見せてあげようか」
「ジョシュア、あんま虐めんなよ」
そう言いながらもジョンハンの肢体を目の当たりにしたエスクプスは舌なめずりをする。
浅い呼吸を繰り返し、二人に舐められて赤く尖った乳首は濡れて光る。その下に続くなだらかな腹部も波打ち開かれた脚の中心では再び熱を持ったジョンハンが蜜を溢れさせて震えていた。
「クプスはジョンハニに甘いね。だから弟に寝取られるんだよ」
「お前に言われたくない」
エスクプスはジョンハンの脚の間に顔を埋めるとわざとらしく音を立ててジョンハンに舌を絡めていった。
「ぁっ…うそ……ゃ、ぁ、ぁぁあっ…」
次々に溢れてくる蜜を啜りながら縦横無尽に舌を動かせば、強い刺激にジョンハンの両脚がガクガクと揺れる。
「あぁっ…ぁっ…ぁっ!スン、チョル…ぅっ」
「ここ舐められるの好きだもんな」
「ぅあっ…だ、だめ……しゃべんな……」
「すごい締めてくる。気持ちいいんだねジョンハニ」
ジョシュアに舌で耳をなぞられ、肩をすくませる。
まるで子供をあやす様な甘い声に腰がジンと熱くなる。
そしてジョシュアは細い腰を手で支えると、エスクプスの頭が上下するのに合わせて自らも動き出した。
「…あ…ぁ……やぁ…ぅ…」
同時にエスクプスからも刺激され、少し中を擦っただけでも休むことなく吸いついてくる。
ジョシュアが支えている手をゆっくりと離せばジョンハンの体重で奥へと埋もれていく。根元まで飲み込めばキュゥッと強く締め付けた。
「んあぁっしゅ…ぁ…すんち…んっ」
エスクプスが唇を緩めると前後からの快楽でまともな思考ができなくなったジョンハンは、無意識に自ら腰を使い始めた。
「はぁ、は…ぁ…あっ…」
快感を求めるように勝手にエスクプスの口を使い始め、後ろでは自らの腰でジョシュアを擦りあげる。
瞳は虚ろで本人は全くその事に気づいていない。
「……あぁ、ン、きも…ち…ぃ…」
彼が男性であることを忘れるくらい、しなやかで妖艶な肢体。
そのあられもない姿に二人はゴクリと喉を鳴らす。
「可愛い…ジョンハナ。そうやって皆を虜にしたんだ」
「あぁぁ……っ」
ジョンハンの動きに応えるようにジョシュアが突き上げれば嬌声を上げる。
中をグズグズに掻き回しながら同時にエスクプスがむしゃぶりつけば堪らずに喉を鳴らして…
「あぁあっ…あっイく……イッ…ぁぁぁぁっ」
全身が強張って、エスクプスの口の中へと熱を放つ。
その間もエスクプスは搾り取るようにジョンハンを舐めとった。
「……はぁ、はぁ…」
時折身体をヒクつかせながらジョンハンが余韻に浸っていると二人は意味深に目配せをする。
「交代」
ズルリとジョシュアが引き抜かれ、エスクプスに正面から抱きかかえられ四つん這いの体制にさせられるジョンハン。
「スンチョル…な…に…」
「ジョンハニ、わかってるだろ?」
エスクプスはズボンをずらし熱を持った自身を取り出すと、ジョンハンの双丘を指で押し広げて先端を充てがう。
「や、も、もう無理……ひっ…」
「ジョシュアだけ気持ちよくしてやって俺はお預けなんて言わないよな?年下にばっかり優しくして」
イったばかりのジョンハンを手で包み込むと、僅かに触れただけでも身体が跳ねた。エスクプスは指を立てぐりぐりと先端を弄る。
「あぁっ!あっ!や、今、だ、だめ…!」
ビクビクと逃れようと腰を引くと同時に、エスクプスに腰を捕らえられ中に埋め込まれていく。
「ひ…ぁぁっ!!」
ジョシュアによって敏感になっていた中はエスクプスが奥へと進む度に痙攣を繰り返した。
「…は、…は、……ふ…ぁ…」
シーツに顔を沈ませて、ジョンハンは必死に呼吸をしながらやり過ごそうとする。
その頭をジョシュアが掴んで顔を上げさせると、生理的な涙で濡れた頬にまだ反り立ったままの自身を押し付けた。
「こっちもまだなんだけど」
ジョンハンは震える手でジョシュア掴むと、目を閉じておずおずと舌を這わせる。
先端を啄み赤い舌で猫のように舐める様子が愛おしくて、ジョシュアが髪を撫でようと手を伸ばせば、突然悲鳴をあげて俯く。
「ああぁっ…!そ、こ…やぁぁ」
エスクプスに内壁の敏感な箇所を擦られジョシュアを口に含む余裕のなくなったジョンハンは頭を左右に降って喘ぐ。
「あっんあぁっ、ふ、ッ、スンチ……」
持て余したジョシュアの手は、自分以外の名前を呼ぶジョンハンの髪を乱暴に掴み、口をこじ開けて自身を咥えさせた。
「集中して」
「ふうぅっ……ん゛っんんーー!」
喉を突かれて、ジョンハンは噎せながらも何度も角度を変えて懸命にジョシュアに奉仕する。
「こっちも相手しろよ」
引き抜いてはその身体を揺らすほど一気に貫き、エスクプスはジョンハンの弱い部分に当たるように律動を始めた。
「ひぐっ……!ぅ゛……っ…んんっんんっ」
苦しいのに、限界なのに、二人同時に犯され、ジョンハンの身体は再び疼き始めていた。
「こいつ二回もイったのにまた勃たせてるよ」
「同期にこんな変態がいるなんてね」
「んっ…ふ…ぇ……んんっ」
ポロッとジョンハンの目から涙が溢れる。
パン、パン、と肌のぶつかる激しい音が室内に響く。
喉奥がまで擦られ時折嗚咽を漏らしながらも、必死に二人を咥えこんだ。
「……ん…ねぇ、口の中に出してもいい?」
「余計な虫がつかないようにマーキングしとかないとな」
「んぅ…!?……んー!んんー!…ん゛っんんっ」
エスクプスが腰を穿つと、その度にジョンハンの先端からはポタポタと蜜が垂れる。
先端で前立腺を擦られればチカチカと意識が飛ぶ程の快楽が押し寄せ、吸い付くようにエスクプスを締め付けながらジョンハンは耐えきれずに果てた。
「んくっ…んっんんーーッ!!」
同時に二人が膨張するのを感じ、体内に注ぎ飲まれる。
コクコクと喉を鳴らしてできる限り飲み干し、後ろでは残りの一滴まで搾り取るように腰をヒクつかせ、そのままガクリと倒れ込む。
「次、弟にちょっかい出したらこんなんじゃすまないからな」
クプスの声を最後に、ジョンハンは気を失った。
【最近ジョンハニヒョンが夜の相手をしてくれなくて悩んでます】
【ジョンハニヒョンのガードが堅くなりました。なんとかしてして下さい】
【ジョンハニヒョンの独り占め反対!!】
その日以来、部屋に積まれた複数の手紙にエスクプスは項垂れる。
リーダーの苦悩が絶える事はない。