skmくん受け1

□cross dresser
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「あれ?めめドレス脱いだんじゃなかったの?」
「佐久間くん、何カツラ取ってんすか!もっかい被って!」
「はぁー?」
さっきまで最下位になって不機嫌だった恋人が、とても上機嫌で、気分屋すぎてついていけん。と一人思っていたらみんなの前で思い切り手を握られて、
「今から佐久間くんとナンパされに行ってきます!」
と高らかに宣言された。

cross dresser

「え?べーちゃんはいかねぇの?」
肌が白い深澤はメイクをすると白さが際立つ。自分じゃなく深澤が女装やっても…と思いながら横にいる渡辺が「何言ってんだよ、目黒があんな顔してる時はろくでもねぇ事考えてる時だ。」と言った。阿部は、それにうんうんうなづいてビオレ拭くだけコットンで瞼に塗られたアイシャドウを拭き取った。
そう言えば、YouTubeの企画で性別変換アプリを使った時、深澤の女性化を渡辺が「ぜんっぜん良くない」と評していたっけ?って事は女装した自分なら深澤に勝てるのかも…いや、岩本は外見で深澤を選んでる訳じゃない…と考えを修正して小さく息を吐いた。
「なんか…阿部ちゃん…色っぽいな」
「はい?」
急な深澤の反応に焦る。入所して早何十年…お互いそんな目で見た事は一度もない。
ライバルとして一方的に見ていたことはあったが、それも早い段階で自分の中で処理してある。
「まつ毛それつけま?佐久間とはチューした事あるけど、阿部ちゃんとは無いよなぁ」
「ふっか!ちょっと!何考えてんだ!」
わざと声を荒らげるも、B型男子には効かない。
抵抗虚しく深澤に両頬を抑え込まれ無理やり唇を押し付けられた。
「うわ…気持ち悪…」
横の渡辺の最もな反応。
ってか翔太!助けろ!バカ!
ムチューっと深澤の薄い唇が押さえつけられ、力が抜ける。もう嫌だ…と嘆いていると「何やってんだ」と岩本のドスが効いた声が耳に届く。
さすがの深澤もバツが悪そうに阿部を解放した。
「いやぁ、こんな機会滅多にないのでね。」
心地悪そうではあるが、反省してる様子はない。さすがB型である。
「岩本さんもご相伴に預かりますか?」
「阿部が泣くわ。」
言って深澤を引きずり下ろした。カッコイイ救世主ではあるが、自分のでは無い。そのまま深澤を引っ張っていく岩本は自分に対してヤキモチをやいているのだ。
「罪な男やなぁ…照にい。」
「ふっかもふっかだ。」
いつの間にか後ろにいた向井と宮舘がボソリと呟いた。
「え?何?何の話?」
最年少が割って入る。それを向井が「子どもは知らんでええねん。」と宥め連れていく。
「…まさかだけど…舘様…康二知ってるの…?」
「気づくだろ。気づかないのはお子ちゃまと自己中のB型だけだ。」
「おい、悪口言うな!って…なんの話?」
B型男子の渡辺の反応に、ほらね、と言わんばかりに宮舘は両手を広げてみせた。思わず宮舘の優しさに阿部はクスリと笑ってしまった。それから想い人と変な間接キスをしてしまった唇に拭くだけコットンをのせ、ゴシゴシ擦った。


冬の始まりつつある季節にこんな薄着で二人タクシーに乗り込んだ。
薄手の上着を着ている佐久間はまだ良いが、目黒はストールで隠してあるが背中はパックリ空いている。寒くないのか?と思うが、そんな様子微塵も見せず真剣な顔して前を向いている。
「めめ、どこ行くの?」
「佐久間くんっ家です。その格好…めっちゃ写真撮りたい。」
「はい?ナンパは?」
「そんなん口実っす。みんなの建て前…あ、運転手さん、そこ左、そっちのが早いっす。」
テレビ局から出てきた女装の大男が一生懸命指示している姿があまりに必死で泣けてくる。
運転手もテレビ局からの客なので慣れたものだ。動じず指示に従う。
「お前にはお手上げだよ…」
そう呟いて佐久間はタクシーの背もたれにとすんと身を預けた。

タクシーを降りるなり目黒は佐久間を後ろからも前からも横からも写メを撮る。ヒールで互いに歩きづらいのに、ものともせず目黒は欲望に忠実に連写を繰り返す。
「携帯なくすなよ〜こんないっぱい撮って…」
呆れる佐久間を他所に目黒は最終的に動画で歩く姿まで撮った。
「いや、マジクオリティ高い。」
佐久間の家の中へ入り、撮影した画像を見ながら関心する目黒の顔を見ると、目黒だって負けてない化粧した美しさを目の当たりにする。
「めめぇめめは可愛くなるんだな〜めっちゃ可愛い〜」
衣装が派手な分そちらに目が行きがちだが、目黒の優しい顔立ちは佐久間とは違い幼くなるんだな…とまじまじと見つめる。その可愛さを収めようと佐久間も携帯を取り出し目黒を写そうとするも動きを制止され抱きすくめられる。
「佐久間くん…しよ?」
「…え?」
「このまましよ?」
「まっ…め…」
抵抗できないように唇を塞がれる。蹂躙される口腔内、酸欠気味に頭がクラクラする。
女装をした目黒に女装したまま抱かれるなんて、想像しただけで頭がこんがらがる。
「やっ…めめ…脱いで…」
「ダメ、このまま…」
長い黒髪の間から見えるのは化粧をした目黒だが、明らかに瞳は欲望を滲ませた男の目をしている。
自分はどうなのか?男なのに女の格好をして男に抱かれようとしている。目黒に自分がどう写っているのか…
「やだ…やだ、めめ…」
反論しても簡単にやめてくれる男じゃないのは分かっている。
目黒の唇が佐久間の頬から耳へと流れる。人工毛のウィッグを撫で付け佐久間のピンク色をした耳たぶを嬲れば抵抗など出来なくなる。
「もぉ…いやぁ…」
いつになく声が可愛く甘い。
佐久間は演技力も表現力もピカイチで、今日の女装でさえ仕草や動きが甘ったるい甘えん坊女子そのものだった。横山に選ばれ後ろをついて行く姿とか、嫉妬せずにいられなかった。
最下位になって確かに不機嫌だったが、それだけじゃないのは事実。
女装姿のまま佐久間を抱こうと思いついてからは何がなんでも実行してみせる!と上機嫌になれた。
大きな手で佐久間の身体を撫で回す。腰をくねらせ甘く声を上げる。
こんなの…まんま女子じゃん。
佐久間の演技は憑依型…と誰かが言ってた言葉が頭をよぎった。

「佐久間くん、おっぱい何か入れてる?」
「あ…だって…スタッフの人が…」
テロンとした飾りのないピンクのワンピースは、確かに少し膨らみがないと男を誘うには物足りない。
小さい膨らみをゆっくり揉みしだくが、人の肌のような弾力はない。それでも佐久間には十分刺激になっているようで赤く染めた頬で嬌声を上げた。
「可愛い…佐久間くん、オレのも揉んでよ。」
佐久間の両手を掴み目黒の胸へと持っていく。
「胸筋…ふは…柔らかくないね。」
なんて、目黒は全然つまらないのに、無理やりやらされてる佐久間は顔を真っ赤に染めている。
こんなんでも恥ずかしいの?どうしよう…この人…今日は本当に女の子みたいだ。可愛くてもう一度佐久間の唇に噛み付いた。

佐久間の身体を反転させてスカートの中に手を差し込もうとすると弱い声で抵抗される。
「…やだ…手、入れんな…」
「手入れなきゃセックス出来ないでしょ。」
宥めながらも結局強引にスカートの中へ手を差し込む。普段感じないパンストの化学繊維と肌の手触りを感じながらするすると両手を上へ伸ばす。そのまま腰で止まってるパンツごと下ろそうとするが佐久間が足を閉じているので下げられない。
「佐久間くん、足開いて。」
佐久間が首を左右に振る。
「破ってもいいけど…」
目黒の言葉にビクリと身体を跳ねさせて、おずおずと足を開く。破っても良かったのにな…なんて、知らなかった自分の性癖を隠してゆっくり脱がしていく。女性とは違う筋肉のついた足は、それでも線は細くしなやかで、あれだけのアクロバットをこなすのが不思議なくらいに美しい。
ワンピースのスカートに隠したまま、パンツごとパンストを脱がせるとそれだけで佐久間は四つ這いしてるのが耐えられないと言わんばかりにベッドに雪崩落ちた。
その崩れた身体に目黒が覆い被さって腰を揺らす。
「やっ…やだ!めめ!」
わざと目黒の膨らみを佐久間の双丘に挟んでやれば、まるで挿入してる時のように哭く。
「ああっ…やっ…めめ!」
「布越しだよ?佐久間くん…」
顔を見れば既に蕩けて涙を零している。
シチュエーション萌えとでも言うのか…こんな大して何もしてないのにトロトロになっている佐久間に驚くばかりだ。
「佐久間くん…ちゃんとしたいから、中触らせて…」
言って仰向けに動かし足を大きく開かせると佐久間は顔を手で覆い隠してしまった。
泣いている?いや、もう止まんねぇし…
勝手知ったる佐久間の家のベッドサイドに隠してあるローションを取り出し手に垂らす。手のひらで温めては、それを佐久間の後孔に撫で付けて、中指を差し込む。長いスカートの中、指一本の刺激に佐久間は身体を震わせた。

ゆっくり時間をかけて解す。目黒の指三本を飲み込み、いつでも目黒自身を受け入れられる柔らかさになったが、佐久間は相変わらず顔を手で隠している。それ以上に気になるのは、いつもじゃ解している最中に形作り、時には体液を垂らす佐久間のそれが今日はまだ反応してない…
心配になり優しく佐久間の顔を覆う手をゆっくり剥がすと、快楽でぐしゃぐしゃの顔が現れた。
「佐久間くん痛い?」
視線が合う。確かに瞳の奥は快楽で揺れている。
「い…痛くない…」
「したくない?やめた方がいい?」
佐久間の瞳が揺れる。
「や…めない…」
「ホントに?無理してない?」
首を左右に振る。
「…てない…」
やっぱり、いつもと違う。目を伏せて首をふるふると小さく振る仕草、表情までも女性っぽい。
「もう、止まんないから。」
ドレスは着たまま、目黒は履いているパンストと下着を脱ぎ捨てた。とうに限界まで膨れていた目黒自身は良くこのキツいパンストの中で耐えてたな、なんて他人事の様に考えながらローションを撫で付ける。
早くひとつになりたい…自己中な欲望を迸らせ、佐久間の腰を抱える。相変わらず佐久間中心は柔らかいままだ。
「ごめん…佐久間くんっ」
免罪符の様に呟いて一気に腰を進める。最奥まで、目黒のそれが突き上げると同時に佐久間は「ひゃあっ!」と声を上げ体内を痙攣させた。
ぎゅうぎゅうと目黒の形を確かめるように佐久間の襞がまとわりつき締め上げる。一瞬持っていかれそうになるのを必死で押し留めた。
「…っ…はっ……あれ?…佐久間くんイッた?」
佐久間のピンク色のワンピースの下で激しく胸が揺れて呼吸している。
「ウソ…中イキ?」
佐久間はいやいやと首を振る。
だが、佐久間のそれはやはり変化していない。うっすらと体液を滲ませてるだけだ。
こんな、女装したままで…まさかホントに女の子になっちゃってる?
オレ…何かすごい人を恋人にしちゃったのかも…
だけど止まらない。自分もこの女装したシチュエーションを全力で楽しみたい。ゆっくりと腰を揺らし始める。
「あっあ…めめ…」
うなされたように形の良いピンク色の唇から言葉が漏れる。
「佐久間くん、そのウィッグ…肌の色に合ってるね…自分で選んだの?」
うんうん、と頷く。収録中もそうだったが、ずっとピンク色のネイルを塗った指先が口元に寄せられている。最中にあまり見ないその仕草が、佐久間の思う可愛い女の子像かもしれない…と思うと複雑な気持ちになるが、何にしたって可愛いのだ。悔しいが、好きな人の可愛いは正義なのだ。
「ピンクのワンピースも似合ってるし…アイラインも佐久間くんの涼しい目元に合ってる…完全に女の子だね…」
また佐久間は身体を震わせる。イきそうなんだ、と悟り少し早めに腰を揺らす。
「ああっ…やっ…っちゃう…また…イッちゃう…」
どこまで可愛いのか。中イキならいくらでもイケるだろう、などと勝手に思い込み好きなだけグズグズにしたい、と腰を揺らす。
「ああっ…ぁっ…あっ!」
再び痙攣。ビクンビクンと挿入したままの目黒に伝わるほど長く痙攣が続く。絶頂を味わう佐久間の顔は美しく、可愛い…
「ふぅ…あっ…」
緊張が取れ力が抜けたピンク色の佐久間の頬を目黒の長い指がサラリと撫でる。そんな軽い刺激でさえ佐久間はビクンと身体を震わせる。全部が性感帯になってるようだ。
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