skmくん受け1

□Love is Blue.
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「めっめ…も…ムリ…オレ…ずっとイキっぱで…」
「うん…ぐしゃぐしゃの佐久間くん…スゲー可愛い…」
会話が噛み合わない…さすがB型…なんて、頭の隅にいた冷静なオレが考えた瞬間グリグリと中を擦られて頭は真っ白になった。

Love is Blue.

バカみたいに何度目かの射精がオレの身体を震わせた。トロトロと突かれる度ひっきりなしに吐精して、身体もバカになっちゃったようだ。
散々吸われた唇は痛い。弄り倒された乳首はヒリヒリと熱を放っている。抽挿を繰り返してるそこは開きっぱなしで少し痒みが出てくる。ずっと喘ぎっぱなしだから喉も心無しか掠れてきた。
「め…めぇ…死んじゃう…」
泣き声だ。
「死なない…気持ちいいだけ…」
目黒に甘く諭されて、殺されちゃうかも…いいや、殺されても…とか思っちゃうからダメだ。オレ…虐められるの苦手なはずなのに…
「ね…待って…めめ…いっかい…」
呼吸さえ苦しくて、動くのを止めて欲しいのにお願いの声は届かない。いっそう身体を密着させ長い腕が肩と頭を固定した。腰が動かされる度目黒とオレの腹の間で挟まってるそれが体液にまみれ擦られる。
「ひっ!いっ…ああっ…」
直接の刺激が軽くオレの頭をスパークさせる。
苦しい…心臓が早い…酸素が足りない…目黒だって、もう何回か射精してるのに…4歳違いってこんなだっけ?オレの4年前って…一晩でこんな頑張れたかな…
「可愛い…佐久間くん…」
唇が降ってくる。涙でぐしゃぐしゃな目尻を舌がなぞってくるので目を瞑る。あーなんかわかんないけど、オレの身体って目黒のために有るのかも…目黒のためだけに生まれて生きてきたのかも…こうやって、目黒を受け入れるために…
「佐久間くん…目開けて?」
男前の声が甘く強請る。ゆっくり瞼を持ち上げると、そこには超絶美形の男が伺うような瞳でオレを見ていた。長い前髪がサラサラ揺れる。
「佐久間くんの目綺麗だよね…見る度色んな形するから…見入っちゃう…」
感心したように蜂蜜のような甘さで言うので絆されてしまう。
重ための瞼は角度や高さにより二重や一重に変化する。自分的にはどれがカッコよくて可愛いのか散々研究したけど、こんな最中に、しかもデロデロに泣かされてる時に気を回せてるものじゃない。ただただ開いた瞳で目黒を見つめる。
「そんな目で見ないでよ…」
おでこに一度キスが落ちる。
「永遠みたいでしょ?」
おでこから離れた唇が紡ぐ。
「…それは…舘さんのパート…」
オレがパート割りしたんだから…そこに目黒を割り振ってない…
オレの言葉に双眸を少し崩してから目黒は頭をオレの首と肩に埋めた。ギューッと抱きしめられ首にキスが点在していく。
「そんなパート…歌わせらんない…」
目黒がそこを歌ったら…世界中がライバルになっちゃう…翔太には悪いけど…舘様に割り振ったんだ…
「オレにだけ聞かせるとか…めめ…さては魔法使いだな…」
「うん、この先一生佐久間くんにしか言わないっす…」
溶けそうな程甘い目黒に溶かされて、ひとつになっちゃえば良いのに…
どうしようもなく好きなんだ…と思い知り諦めたように目黒に抱きつく。どうにでもして…気絶するくらい…抱き潰して…と願うも口には出さず「めめ…」とだけ囁いた。



いつも寝覚めは良い。
睡眠時間は基本短いが、良く動いた日とかセックスした日はぐっすり寝れる。
例に漏れなく目覚めは快調だが、まるで抱き枕のようにホールドされた上、超絶美形の寝顔が目の前にあれば心臓によろしくない。
あまいマスク…その言葉通り凛とした眉、自分とは違う柔らかな鼻梁は双眸が閉じられていても美しい。重力に従ったサラサラの髪は片目にかかり見ていて退けてやりたくなる。
なんて言うか、目黒はクマみたいだ…長身と、じつはしっかりと付いた筋肉と、それから時折見せる執着の様子…オレだけじゃない、メンバー個々に見せる執着も含め、なんかクマみたいだ。
「クマは賢いからね、人間の物でも、自分の物と認識した物は絶対に取り返しに来るんだって」
クマ出没のニュースを見てた時阿部ちゃんが教えてくれた。目黒がオレのもの認定してくれてる内は、きっと大丈夫。怖いくらいのセックスもそのバロメーターのひとつ。全然平気…大丈夫。
「重た…」
目黒を起こさないようゆっくり静かに腕から抜け出る。硬直した様な身体をほぐしながら大きく深呼吸をする。
眠りの王子は変わらずカッコイイ。影を落とす髪に触れたくて…躊躇って…震えながら指を差し込むと実直な男の髪らしく硬さと太さがあった。自分の猫っ毛とは大違いで…その力強さに身体まで震えた。
「…め…め…」
小さく声に出すと切なくて涙が出そうになる。
身体中痛い。昨夜気を失いかける程抱かれた後、目黒はちゃんと身体を拭いてくれた。肌のベタつきは無いが、腰は鈍く疼いている。目黒が入ってた所はヒリヒリしているし、泣き過ぎて喉は痛い。
「き…鍛えてる佐久間さんだから…壊れないんだぞ?めめ…」
出会うまでは自分で手一杯だった。年齢の割に奥手だし、傷つくのが嫌だから裏切らない二次元に愛を求めてた。仕事で毎日必死なのは変わってないけど、自分以外の人間の事をひたすら考えてるなんて…
「ふへへ…オレの初めて…全部めめだ…」
照れくさいけど嬉しくて、これってなんとかは盲目ってやつ…目黒の髪を優しく梳きながら続けた。
「めめ…オレのこと…傷つけないでね」
鼻の奥がツンと痛くなる。涙をこらえて尚も目黒の髪を梳く。
なんでオレ?目黒だったら女の子も男だって選びたい放題なのに…なんて自問自答は散々やった。自分がこんなにのめり込んじゃったらどうにもできない。甘いはずなのに…時折苦い。
恋なのに………水色に染まる心、一定の好きを超えると苦しいんだと知る。
やめ時が分からず、目黒の髪に触れていたら、目黒の腕がゆるゆると動いた。思わず手を止め見入ると、初めはベッドをなぞっていた手がそのうちポンポンと左右に幅を変えながら動く。何事かと首を傾げていたら、長い腕が大きく膨らみ空を彷徨った。そのまま巻き込むようにオレのことを捕まえ抱き寄せられる。訳がわからず固まるオレに目を瞑ったままの目黒が寝ぼけたまま言った。
「離れちゃダメっす…佐久間くん…」
そのままギューッとゼロの距離まで引き寄せられ、再びホールドされる。視線は目黒の首からあご、閉じられた瞳まで。安心したように規則正しい寝息を再開させ目黒は夢の中に戻った。
「やっぱクマみたい…」
小さく笑ってから目を閉じた。目黒の呼吸と心臓の音を感じながら少しだけ二度寝した。
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