skmくん受け1

□可愛い君に夢中
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「さーくまくーん」

「うえっ!め、めめ…お、おはよお…」

「なんすかその態度。俺がいるのがそんなに嫌ですか?」

「嫌というかもうなんて言うか怖いっていうか…なんでそんな近いの待って待って佐久間さんめめの顔面圧に慣れてないの…ちょっと離れて…!」

「佐久間くんかわいい、顔真っ赤じゃん。まじ可愛い、ねぇ、キスしたい」

「むりむりむり!!なっ、ばっかじゃないの、」

「かわいー、首まで真っ赤じゃん。色白だからすぐ赤くなるの分かっちゃうね、俺そういう所も好きだよ」

「うっ…うぅ…〜〜っ、はずかし、やだ、近付かないで、抱きしめないでよ、!」

「ええ?その割には佐久間くんも満更じゃないんじゃないんすか?」

「も、めめのばか、佐久間さんは恋愛耐性付いてないんだぞ!めめみたいなイケメンに近寄られたらキャパオーバーになっちゃうんだぞ…」

首まで真っ赤にして俺の事をいやいやと言いながらも手で弱く押し返されるだけで。それが本当に嫌がってる拒否する対応のそれじゃない事くらい分かるから、どうにも佐久間くんが愛おしくって仕方が無くなる。
俺が構ってあげないとめめどこって寂しそうにキョロキョロしてさ、そしたら阿部くんが来て佐久間どうしたのー?なんて、あざとい可愛い笑顔で問いかけるから佐久間くんは大好きな阿部くんに構ってもらえて嬉しいから俺を探してたはずなのにいつの間にか阿部くんのとこ行っちゃってて。
…あんたは俺の恋人なんだろ。とか思っちゃうのは俺が年下だからだろうか。

だからこうやって最近では阿部くんとか他の人のとこに言ってしまう前にちょっと早めに集合して佐久間くんがきたらすぐに抱き締めて上げられるようにスタンバっていたら、めめ近いって顔真っ赤にして拒否?みたいな可愛い抵抗されちゃって。それもまた可愛いから俺はまた虜になる。

俺の事をカッコイイ、イケメン、恋人になったのなんて夢見てるみたい!とうっとりとする佐久間くんに俺今すぐ佐久間くんの事食べちゃいたいくらいには強欲で男なんですよって言いたくなるけど、きっと佐久間くんはそこまで経験が無さそうだし、ゆっくり佐久間くんの気持ちが出来てからでいっかとマイペース進めようとしてるけれども、それにしても中々慣れてくれない佐久間くん。

まぁこれだけ可愛い佐久間くんが見れるからいいんですけど?
でもまだキスすら出来てないのはどうかと思う。
…案外ファーストキスだったりして。
いや佐久間くんの事だからありえるな。嫁としか恋愛してねー三次元?ありえねーって感じだし…

まぁそうだとしたら俺が最初で最後の男になるって事だから良いんだけど。寧ろそっちのが良いわ。だって最高じゃん、俺以外佐久間くんのこと知らないんだもんね。

「ふはっ、佐久間くん、こっち見てよ」

「もうなに!からかうのやめてよね!」

「…からかってなんか無いですよ、俺はいつだって本気なんですよ。佐久間くん。」

ゆっくりと顎に手を添えて、至近距離で見つめ合う。身長差のある俺らではかなり屈まないと佐久間くんにキスなんか出来ないけど、佐久間くんの上目遣いが常に見れるから身長高くて良かった。神様ありがとう

最大限イケメンと言われる顔を使って佐久間くんを見つめればこれでもかってくらい顔を赤くして首まで真っ赤で耳まで真っ赤で、さすがの佐久間くんもこの後何が起こるのか理解は出来てるみたいで、理解した上で抵抗しないってことは、逃げないってことは、同意したってことでいいんですよね…?
俺奪っちゃいますよ、いいんですか?
いやもう聞く前にしちゃえ、こんな可愛いぷるぷるの唇目の前にして目をぎゅっと瞑って力が入りすぎてる恋人がいるのに我慢できるほど俺できてないし。


「……めめ、」

「佐久間くん……」



ゆっくりと顔を近づけてあと数センチでキスできるって瞬間、楽屋の扉がバーン!と勢いよく開いて、ビックリした佐久間くんはすぐに俺から離れてしまって、あ、佐久間くん〜!なんて駆け寄る暇もなくカツカツとこちらに歩いてくる鬼気迫る表情を浮かべる佐久間くんの保護者さま。



「……阿部くん…しょっぴー…」



「めぐろぉ〜?うちの佐久間に何しようとした?お前調子にのんな、さっくんが優しいからお前に付き合ってやってるだけなんだからな」

「目黒、付き合う上で段階ってのがあるんだよ。佐久間の同意なしにキスだなんて良くないよね?それくらい目黒だって分かるでしょ?」



「………あ、はい、すんません…」




……また今日も保護者に邪魔されて終わった…。
俺が佐久間くんと進展する日は来るのだろうか…

今日もまた至近距離で見つめた佐久間くんのぷるぶるの薄い桜色の唇を想像しながら自分を慰めるしかないな……
あー保護者手強いわ…

END




「ねえねえめめぇ〜!みてこれ!やばくない?やばくない?この作画!もーカッコよすぎるんですけど!」

「あーなんだっけ?今ハマってるアニメのやつ?」

「そう!そうなんだよ〜!これがさ、アイドルを目指す男の子達の話なんだけどさ、もう声優さんから豪華なのは知ってたけど、話もめっちゃ良くて!俺なんとなーく見てたくらいだったのに今じゃもう大ハマり…これは沼だよ…」

「……ふーん」


可愛い可愛い佐久間くんが嬉しそうに俺に抱き着いて来たと思ったらなんかアニメの話されて。しかもそのアニメ語ってる時の顔が可愛いからまた腹立つ。ほら見て!なんて言って見せてくる画面にはキラキラとした普通じゃ有り得ないような髪色とかしたキャラクターがアイドルっぽい衣装着た画像で。…いや、俺もアイドルなんですけど。3次元で尚且つアンタの彼氏なんだけど。
なんて思っても嬉しそうにアニメを語る佐久間くんが可愛いからもう何でも良くなる。

あのね、それでね、なんてにこにことスマホの画面を見せながら説明してくれる姿は控えめに言っても天使だし俺の恋人可愛すぎない?本当に歳上ですか?いや可愛いにも程があんだろ。

でもまぁちょっとだけ俺以外に夢中になってんのは面白くなくて、ついつい拗ねたような返事をしてしまう。
佐久間くんは画面の向こうに夢中だから気付いてもないけどさ

「…佐久間くん」

「ん?なにめ、め…んっ!?んぅ…っ」

「…かわいい、もういっかいだけ、」

「んぅ、ふっ、…ふぁ、んぅっ…」

「…ちゃんと合間に息してる?呼吸辛そうだよ」

「……っは、も、やめっ…んぅ、!」

「んーなんか楽しそうにしてるの気に食わなかっただけ」

「…………嫉妬?」

ソファに深く沈む俺と佐久間くん。

久しぶりのオフで俺の家で、お家デートしようなんて恋人からのお誘いに俺は二つ返事で返した。今日も今日とて可愛い恋人はニコニコとしながらめめ〜〜!!会いたかった!えへへっ、なんて照れくさそうに笑いながら抱き着いてくるもんだから俺の心臓ぎゅっと掴まれたみたいにあまりの可愛さに心肺停止するとこだった。

そんな甘い時間を過ごしてる中佐久間くんは楽しそうにアニメの話をしてきて、いや、もちろん俺はその顔も可愛いし嬉しそうに俺に語ってくるのも可愛いからいいんだよ。いいんすけど、ちょっとだけ気に食わなくて意地悪したら、佐久間くんは口角をにんまりとあげて、「嫉妬?」なんて言うから、その薄いピンクの唇が魅惑的で、誘われるようにまたキスをした。
あぁもう何もかもお見通しですかってね。

「……嫉妬くらいしますよ。だって3次元の彼氏が今目の前にいるんだから」

「んふふ、めめかわいいなぁ。」


…じゃあ、素直なめめにはご褒美あげるね?

ソファに沈んでる俺と佐久間くんの距離は近くて。いやさっきまでキスしてから当たり前なんだけどさ。そう言って至近距離で見つめ合ってた俺達は佐久間くんが不敵な笑みを浮かべたまま、俺の唇に重ね合わせるだけのキスをしてくる。何度も何度も繰り返したとこで薄く唇が開くから、なんですかそれは、舌をいれてもいいって合図なのかよ、なんてぐるぐる考えてたら痺れを切らしたのか佐久間くんから舌を絡ませてきて。漏れる声と粘着質な音が2人だけの部屋でやけに響いて聞こえた。
時折佐久間くんから漏れる息苦しそうな声と、うっすら目を開けて見た時の恍惚とした感じてる顔を見てしまってゾクりとした。

…あぁ、早く食べちゃいたい。


「めめ、二次元のアイドルとじゃ出来ない事、佐久間さんとしてみない?」

「……三次元のアイドルの俺と?」

「ふはっ、ううん。三次元の俺の恋人くんと、そーいうこと、したいなって」


…………だめ?
なんて、そんな、おっきな目で見つめないでください、可愛んだよあんたさぁ。歳上って嘘だろ本当はよ。あーもう、昼間だし我慢しようってしてたのに、佐久間くんのせいですよ。佐久間くんが悪いんだから。

俺はそれ以上何も言わず、佐久間くんの服に手を差し込んだ。





END
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