ハニ受け2
□統括の苦悩
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【ジョンハニヒョンが夜な夜な夜這いに来て困っています】
「ジョンハニ、どういう事だ?」
匿名の手紙がエスクプスの元へ届けられたその日、95lineだけで会議が開かれていた。
本来ならグループ全体で話し合うはずが、手紙の内容が内容なだけに年長三人で解決に挑む。
所が、当の一人が犯人とあらばエスクプスは頭を抱えて悩む。
自室のベッドにジョンハンを正座をさせ、ジョシュアと二人で尋問を開始した。
「心当たりは?」
「無い………事もない」
「お前……正直、この手紙は誰からだと思う?」
「ジュン?……か、ホシ?あ、ドギョムかも」
「何人いるんだよ!」
「ジョンハナ、これはやっぱりそう言う意味なの?弟に手を出してるって事?」
「ジョシュアは人聞き悪いよ。向こうから来る時もあるし宿舎生活で溜まってる奴を抜いてあげてるだけ」
「お前は良くても実際嫌がってるやつもいるんだからやめてくれよ。第一、宿舎の規律も乱れる」
「…………」
フイッとジョンハンはそっぽを向く。
「大体男同士で、夜中に襲われたら怖がるやつもいるかもしれないだろ」
「欲が外に向くよりいいだろ。俺のおかげで収まってるのに」
「あのな…」
深くため息を吐くエスクプスを見てジョシュアが口を開く。
「実際されたらどれだけ怖いか、やってみたらいいんじゃない?」
それまで強気だったジョンハンの瞳が揺らぐ。その瞬間を、隣りに居たエスクプスは見逃さなかった。
「は?何言ってんの…?」
ジョンハンは微かに声を震わせて二人に背を向けると、慌てて布団を捲って床に就こうとする。
「俺、もう寝るから二人とも帰れよ」
逃げるようにベッドへ潜り込もうとするジョンハンの腕をエスクプスが掴んで振り向かせた。
目が合うとビクッとジョンハンの肩が揺れる。
「ジョシュア、いいこと言うな。この異端児を黙らせてやろうか」