杜若

□壱話
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夜の京ーー

白い髪と赤い目を持った三人の男――羅刹が血を求めて街をさ迷っていた
その三人の目に留まったのは男にも女にも見える一人の若者


「ひっひっひっ、血をオ、血をくれー!」

「……」


三人が近づいても若者は動かない


「血ィー!!」


その中の一人が叫んだ時、若者が口を開いた


「運が悪かったな、あんた達。俺に会っちまうなんてよ」


そう言うと若者は瞬く間に三人を
切り殺した

──これが彼女ー鈴華と新選組が出会う一週間前の話である
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