とある青年の物語

□第1章 旅立ち、そして変化
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03

AM9:30 カノコタウン

家を出たユウキはこの町にある研究所に向かっていた。

(旅立つ前にあの人に挨拶しないといけないな。 研究所に入るし、とりあえず…)
「みんな。少しの間だけ戻って。」

ユウキはエーフイー達をボールに戻した。

しばらく歩くと大きな建物が見えてきた。

「懐かしいなー。ここに来ると初めて旅立った日のことを思い出すなー。  研究所に来るのはいつ以来だっけ。」

と、1人で呟きながら研究所に入っていった。

………

AM9:40 アララギ研究所内

「こんにちは。アララギ博士はいらっしゃいますか?」

ユウキが呼ぶと、1人の研究員が研究所の奥からやってきた。

「はいはいー。あっ、ユウキ君、熱はもういいの?」
「はい。もう大丈夫です。ところで、アララギ博士はいますか?」
「博士? 博士なら今、今日旅立つ新人トレーナーにポケモンを届けに行ってるところだよ。多分もうすぐ帰ってくると……あっ、ちょうど帰ってきた。  博士。お客様ですよ。」

1人の若い女性が入ってきた。

「アラー。ユウキ君。ひさしぶりねー。今日はどうしたの?」

どうやらユウキの身にあった事を知らないようだ。

「お久しぶりです。昨日まで帰省していたんです。一週間ぐらいいたのでそろそろ出発しようと思ったので、挨拶しにきたんです。」
「そうだったのね。ならちょうどいいわ。実は今日、3人の新人トレーナーが旅立つ予定なの。」
「伺ってます。」
「そこでお願いだけど、その子逹に色々教えでくれないかしら?」
「いいですよ。僕も初心に戻ろうと思っていたので!」
「よかったー。なら、お願いね。」
「はい!」

こうしてユウキは出発の前に新人の指導を頼まれたのだった。

………

AM10:30

予定より遅れて3人の少年逹が研究所にやってきた。
「「「こんにちはー。」」」
「あら、チェレン、ベル、ブラック、遅かったわね。」
「すみません。さっそくもらったポケモンでバトルしていたので…」

チェレンと呼ばれた少年が謝った。

「いいわよ。 ところで3人は誰を選んだの?」
「僕はポカブです。」
「私はミジュマル。」
「僕はツタージャ。」

チェレン、ベル、ブラックの順にそれぞれポケモンをだしながら答えた。

「そうなの。それにしてもまだ出会ったばかりなのに、もうなついているのね。」
「「「はい!」」」
「そうなの。じゃあ、ここから本題に入るわね。君たちに頼みたいことがあるの。」
「「「頼みたいこと?」」」

3人は声を揃えて返事した。

「この世界にはたくさんのポケモンが………(内容を忘れたので省略します。)…………って言うことだから、いいかな?」
「「「はい!喜んで!」」」
「なら、話はきまりだね。なら、ユウキ君?」
「はっ、はい。」

ユウキは突然名前を呼ばれたので声が裏がえった。

「さっき頼んだように、この子達にポケモンの捕まえ方とか教えてあげて。」
「はい。 じゃあ…」
「アララギ博士。この人は誰ですか?」

ブラックは話そうそとしているユウキに割り込んで質問した。

「アラ、そういえば自己紹介がまだだったわね。彼はこの町に5年前に引っ越してきたトレーナーよ。まだトレーナー歴は浅いけど、かなりの実力者よ。」
「「「そうなんですか!?」」」

3人はユウキを見てとても驚いた。
続けてユウキが、

「博士、かなりの実力者は言いすぎですよ。 まあそういうことで、よろしく。」

と、謙遜して答えた。

「じゃあ、後はよろしくね。」
「はい。」

しばらくしてから4人は、研究所を出ていった。
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