一対の光
□第1話 左刀の双剣使い
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01 琶の国 主人公宅 side???
チッ…チッ……チッ……………、ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ…………。
???「………んん………、もう朝か……。」
1日の始まりを告げるアラーム音によって、僕の意識は夢の世界から現実に呼び戻された。
閉じられた瞳の暗闇の中、手探りで音の元凶を探り当て、鳴り響く機械音を止める………。
音がピタリと止んだのを確認すると、寝起きでぼんやりとした意識のままゆっくりと目を開け、体勢を起こした。
…………あっ、どうも、はじめまして。
この小説の主人公を務めることになった翔といいます。
年は15で、背は平均ぐらい。
見た目の特徴は、いつも右腕に包帯を巻いている……。
それくらいしかないから、こんな感じかな?
ちなみに、属性は水、波長はγ-@。
波長の説明は1つ前の章でしたので大丈夫ですよね?
一言でいうと、(速射できるけど弱い)って感じです。
…僕の自己紹介に戻ると、これでも参等の「術士」です。
武器は一対の短剣……「双剣」で、まだ魔法は{aqua}と{hiar}しか使えないんです。
……まだ「三等兵」だから当然ですけどね……。
ただ、僕は「術士」だけど戦闘が苦手なんですよね……。
どちらかというと、直接闘うよりhiarで補助する方が性に合ってるんです。
……こんな感じですね。
……そろそろ、話に戻りますね。
僕はベッドから起き上がり、
翔「……今日も迎えに行かないとな………。」
ボソッと独り言を呟いた。
それは誰の耳にも入ることなく、ただ部屋の空気を振動させるだけだった。
……迎えにいく相手は、僕と組んでいる同期で「召喚士」の凛。
凛は僕以上に強いんだけど、ちょっとクセがある性格でね………。
まず第一に、朝に凄く弱くていつも集合時間に遅れてくる…。
あと、強がりで男子に間違われる事が多々………。
…肉食系女子って言った方か早い…かな?
……というわけで、僕は適当に準備を済ませて自分のアパートの一室を後にした。