とある青年の物語

□第6章 真実の軌跡
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AM6:45 シッポウシティーポケモンセンター

(昨日からだけど頭痛がするな………。もう慣れたからどうってことないけど。)

[絆の証]の作用でユウキは昨日から軽い頭痛に襲われていた。

〈ユウキ、今日は何時くらいに出発するの〜?〉
〈ウチらはもう準備OKよ♪〉

この日は全員はやくに起きていた。

「7時半には出発しようかな。」
〈そうね。結構距離あるしね。〉
〈そうだな。じゃあ、まずはブラックを起こしに行かないとな。〉
「いや、その必要はないよ。」
〈〈えっ、どうして?〉〉

エーフィーとジャローダはユウキに聞いた。

「エーフィー達はその時いなかったけど、4時くらいに先に出発したんだ。」
〈確かヒウンシティーに用事があるって言ってたわ♪〉
〈そうだったのね。〉
〈じゃあ、さっそく行こうよ〜。〉
「うん。スワンナ、今日もお願いね。」
〈うん。もちろんよ♪!〉

そう言い、ユウキ達はまだ静かな外に出た。

………

AM7:30シッポウシティー

〈じゃあ、私達は一度ボールに戻るわね。〉
〈俺達全員は乗れないからな。〉
〈スワンナ、あとはよろしくね〜。〉
〈うん。任せて♪〉

そう言い、エーフィー達はボールに戻っていった。

「よし、僕も準備しないとね。」

いつもどうりイメージする。

〈よし、スワンナ、ライモンシティーまでお願いね。〉
〈うん♪〉

スワンナはユウキを乗せて飛び立った。

〈やっぱり空はいいわね♪。〉
〈うん。風が気持ちいいよ。〉
〈ところでユウキ?〉
〈なに?スワンナ?〉

スワンナは話題を変えた。

〈コバルオンはあの後ビリジオンって言うポケモンに会えたのかな♪?〉
〈そういえば聞いてなかったな。まだもう少しかかるみたいだから、聞いてみるね。〉
〈うん。お願い♪〉

そう言い、ユウキは意識を集中させる。

(コバルオン、会えた?)
《はい。ユウキさんもありがとうございます。ベルさんに連絡してくださったんですね。》
(ってことは、2人は意志疎通できたってことだね。)
《はい。ところでユウキさん、移動しているみたいですがどこに向かってるんですか?》
([古代の城]だよ。 あの後調べてみたら、伝説と関係がありそうなんだ )
《[古代の城]ですか。たしかにそこならありそうですね。》
(うん。ところで、コバルオンはこの後どうするつもりの?)
《僕は[リュウラセンの塔]に行こうと思います。》
(うん。わかったよ。何かあったら伝えてね。)
《はい。ユウキさんもお願いします。では、失礼します。》

〈で、何て言ってたの♪?〉
〈無事に会えたって。〉
〈そうなのね♪〉
〈あと、[リュウラセンの塔]に行くって言ってた。〉
〈そうなのね♪あっ、着いたよ♪〉

話してる間に、ライモンシティーに到着していた。

………

AM8:00 ライモンシティー南ゲート

「ユウキ君、来たわね。」
「はい。お待たせしました。」

ユウキは既に元の姿に戻っている。アロエは砂まみれになっていないようだ。昨夜、ライモンシティーに泊まったようだ。

「私もさっき着いたところよ。」
「そうですか。 あっ、ブラックも来たみたいですね。」

遅れてブラックも来た。案の定、砂まみれだが。

「お待たせしました。」
「みんな揃ったわね。行きましょうか。」
「はい。」
「ちょっと待ってもらってもいいですか?」

ユウキは言った。

「服が汚れるんで、姿変えてもいいですか?」
「砂漠は地面タイプがほとんどだけどいいの?」

ブラックは聞いた。

「うん。ちゃんとかんがえがあるから!」
「なら、大丈夫だね。」

〈よし、スワンナはどうする?〉
〈ウチは砂まみれになるのは嫌だから、戻ってるわ♪。たぶんエーフィー達も同じだと思うよ♪〉
〈うん。わかったよ。〉

一通り話終えるとスワンナもボールに戻った。
それと同時にユウキもペンとメモ帳を取り出す。現在のユウキはバックを持てないので、ブラックに持ってもらう事にした。

「じゃあ、行きましょうか。」
「〈はい!〉」

ユウキ、ブラック、アロエは砂の舞う屋外に出ていった。
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