進撃

□調査兵団兵士長の秘密
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「………なんてザマだ」


結局、朝から散々喘ぐ羽目になったリヴァイは、満足したエルヴィンが会議に行った後、一人ベッドに突っ伏していた。床には着用していたジャケットやらベルトやらが無造作に捨てられている。布一つ纏う気力もなくなった人類最強の男は、床に付着した白い液体をぼんやり眺めていた。


「…汚ねえ」


床に溢れた液体は乾いて取りにくくなる前に拭き取らないと後が大変だ。だがその前にとりあえず風呂は入った方がいい。頭の中ではいろいろと考えてはいても、身体がずっしりと重くて全くといっていいほど動けない。自分があと十ほど若ければ、これくらい大したことはなかっただろうが。


「…あの、兵長」


遠慮がちに自分を呼ぶ声。ドアをノックする音。最近、調査兵団に入団した奇妙な新兵だ。頼んでいた書類を持ってきたんだろう。時計に目をやると、時刻は一時。期限は正午と言っていたのに、ずいぶんと遅い到着だ。書類を受け取るだけなら五秒で終わる。その間に床に落ちている服や汚れには気づかないだろう。布団を頭まで被り、ドアの向こうにいる人物を待つ。


「兵長、俺です。エレンです。入りますよ?」

「エレンか。…入れ」


失礼します、という挨拶とともにおずおずとドアが開いた。頭まで布団を被り横たわるリヴァイのすぐ横まで歩みをすすめる。


「兵長、」

「ずいぶんと遅い出来だな。まあいい、書類はそこの机に置いておけ」

「は、はい!」


エレンは持ってきた書類を整頓された机に置いた。そして、リヴァイの方へ目を向ける。


「具合でも悪いんですか?」

「ただの風邪だ。早く部屋に戻れ、うつすぞ」

「兵長の風邪なら、俺うつってもいいですよ」

「…気持ちわりい。早く帰れ」

「嫌です!兵長の面倒見させてください」


どうやらエレンは、リヴァイが風邪をひいているのだと勘違いしているらしい。これはこれでラッキーなのだが、彼との話が長引くとボロがでそうだ。どうすればこの新兵がいち早く部屋に帰ってくれるだろうか。やはり脅しが一番か。


「あの書類の提出期限は正午だ。てめえ、今何時だと思ってやがる」

「そ、それは…」

「言い訳は聞かねえぞ。これは重大な問題だ。なあ?エレンよ。それでも戻らねえってほざくようなら問答無用に削ぐぞ」

「……………」


これはうまくいったかもしれない。このまま、エレンがダッシュで部屋まで帰れば問題ない、はずなのだが。


「兵長、なんで俺が提出期限を守らなかったかわかります?」

「…知るか、そんなもん」

「兵長の声を聞いてたんですよ。さっきの全部、聞こえてましたから」


まずい、と思ったころには遅かった。被っていた布団をひっぺ返されたかと思うと、がしっと手首を捕まれる。ついさっきまで散々エルヴィンに突かれたせいで、全く力が入らない。


「おい、離せっ」

「離しません。ねえ兵長、俺にも聞かせてくださいよ。さっきは可愛い声で啼いてたじゃないですか」

「う、うるせえっ///削ぐぞてめえ!」

「腕封じてるのに、どうやって削ぐつもりですか?」


華奢な手首を捻りあげ、落ちていたリヴァイのスカーフで縛る。もともと抵抗する力は残ってなさそうに見えたが、念には念を入れておいても損はないだろう。


「兵長の裸見るの初めてです。腰とか細いのに意外と筋肉あるんですね。でも、すごい色っぽくて興奮します」

「黙れケダモノ、削ぐぞ」

「エルヴィン団長が羨ましいですよ。兵長を好き放題抱けるなんて」


抜けるような白い肌によく映える桃色を荒々しく弄ると、小さな身体が跳ねた。リヴァイは舌を噛んで甘い声を抑えようとする。そんな彼を見て、エレンは赤くなった耳元に低い声で呟く。


「めんどくせえ、早く声出せよ兵長」

「エレン…?」


黄金色をした大きな瞳がギラギラとこちらを見ている。飢えた獣のような目だ。エルヴィンとは違う熱い視線に、何故か心を奪われた。


「…チッ、一回だけなら許す」

「え!?マジですか!」

「気が変わらねえうちに早くしろクソが」

「あ、はい!」


エレンは自分が履いていたズボンを脱ぎ捨てると、リヴァイのすらりと伸びた白い脚を持ち上げ自分の肩にかけた。自分でも見ることのできない秘部が丸見えになると、エレンはもの珍しそうにまじまじと見つめる。


「兵長のここ、ヒクヒクしてていやらしいです」

「うるせえな。早く入れろ」


エレンは細い腰をがっちりと掴み、蕾に自身をあてがった。そのままゆっくりと前進させる。与えられる快感に赤くなる顔を腕で隠しながら、リヴァイはエレン自身が入りきるのを待った。全て入りきるとエレンはゆっくりと身体を揺すった。


「ぅ…あっ、」

「兵長っ、兵長のナカすげえ熱くて…俺…!」

「ま、待て!まだ動くなエレっ…」


リヴァイの制止も虚しく、エレンはがつがつと腰を動かした。最奥を突かれたと思うと抜かれ、再び奥に侵入してこようとするエレンの自身は、リヴァイのいいところを時折掠めた。


「エレ…っ!や、やめっ…止まっ…やあっ」

「へ、いちょ…っ!すげえっ…可愛いっ……俺、もう出そうっ」

「やっ、よせ…っ!中は、いやだっ」

「兵長っ、一回出します!」

「ああああぁっ!」


エレン自身から大量の飛び出された白い液は、どぷどぷと音をたてリヴァイの中に注ぎこまれた。


「やった!中出し数1!」

「て、てめえ…。ふざけんなクソが」

「そんな顔しないでください、もっかい犯しますよ?」

「一回だけって言っただろうが、早く抜け。俺はてめえと違って若くねえ…って、おい!動くな…っ」


ゆるゆると腰を動かすエレンにもっていかれそうになりながら、リヴァイは残された僅かな力で暴れる。ただでさえ朝から嫌なほど運動したのに、これ以上はさすがにもたない。


「ちなみに、団長が出席されている会議は何時に終わるんですか?」

「会議?ああ、確かエルヴィンの奴が四時に終わるとかほざいてたな」


唐突な質問に素直に答えてしまったリヴァイは、すべて言いきってから我に返った。黄金の瞳を持つ新兵は歓喜に満ち溢れている。


「じゃあ、それまで楽しみましょう!俺、兵長相手なら何回でもいけます!」

「チッ、調子に乗りやがって…」


エレンの瞳に自分は相当酔ってしまったのかもしれない。どちらにせよ逃れることができないのであれば、素直に彼に身を委ねるのも悪くない。肌に感じるエルヴィンとは違う温かい手の感触に感情を高めながら、リヴァイはゆっくりと目を閉じた。





END










その後二人の関係が団長にバレたかバレてないかは、また別の話。

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