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□想い
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いつからだろう。
俺が昭仁の姿を
目で追うようになったのは。
いつからだろう。
俺が昭仁を恋愛対象として
意識し始めたのは。
いつからだろう。
俺が
昭仁を好きになったのは。
あの可愛くてくりっとした
黒いの瞳が俺を…
俺だけをうつしてくれる…
そんな夢を何度見ただろう。
でも現実は違う。
あの瞳にうつっているのは ただ1人。
「新藤!」
「おっす。」
彼の愛しい恋人だけ
ほら今も。
あんな幸せそうな笑顔、
俺にはしてくれたこ となんかない。
当たり前か。
晴一くんは、
昭仁の恋人なんだもんな。
1人自嘲気味に笑う自分が
ひどく情けなく思えた。