青エク オリジナル過去編


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 それから3年たち、蒼碧も6歳になった。

 来年からは、雪男が訓練をはじめる。

 しかし、その前に問題が多すぎるんだよ!!

 ひとまず、今の私に悪魔の力である心臓がない。

 最も重要なのは、こっち。

 この3年間、メフィストとべリアルさん以外誰とも会ったことがない。

 アマイモンも時々物質界に来てるようだけど、メフィストが会わせてくれない。

 メフィスト、これ軽く監禁じゃないかい?

メフィスト「蒼碧、貴女今、失礼なこと考えてませんか?」

『失礼なことですか?全く。むしろ、まともなことだと思いますよ。』

 この年になると、ハキハキと喋れるようになり、地獄と感じていた日々も、あまり苦にならなくなってきた。

メフィスト「はぁ....。蒼碧、これから、虚無界に行っていただきます。貴女の心臓を返してもらいに。」

『心臓をですか?いきなりですね。
 でもって、虚無界に私だけで?炎の訓練でも、始めるんですか?』

メフィスト「ご名答☆ 貴女の力を発揮できるように、そろそろ始めようかと。あと、アマイモンにこちらに迎えに来てもらうので、一人じゃないですよ。」

『私は、まだか、まだかと、待ちくたびれるところでした。アマイモンですか、懐かしいです。』

メフィスト「やる気がみなぎってるようですね。迎えが来たようです。父上に、よろしくお願いいたしますね。では、いってらっしゃい。」

『はい。いってきます。火焔、水蓮行くよ。』

火&水「「里帰りだー!!」」

 ガチャ

 扉を開けたところには、アマイモンが立っていた。

『アマイモン、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします。』

アマイモン「蒼碧は悪魔なのに、人間と同じ速度で成長するんですね。大きくなりました。」

『おかげさまで。』

 では、行きましょう。

 そういって、3年前、ここに来たときと同じように抱き上げられてしまった。

『アマイモン!?わ、私、歩けるよ?』

アマイモン「僕がしたいんです。だから、黙ってください。」

 そして、蒼碧の意識は来たときと同様に、暗闇へと堕ちた。







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