青エク オリジナル過去編
□6
1ページ/8ページ
物質界に着き、メフィストの所に戻ると、アマイモンは早々に虚無界に帰ってしまった。
そして、今。
呼ばれて行った理事長室。
そこにいたのは、部屋の主と、かの有名な聖騎士(パラディン)だった。
藤「メフィスト、あの嬢ちゃんをお前が育ててるのか?なんか似てないか?娘か?」
メフィスト「いえ。ただ、知人から、託された子でして、蒼碧、此方に。」
知人か、父親を知人とよぶのを知ってるものが聞くと、なかなかに面白いな。
『初めまして、蒼碧と申します。』
藤「礼儀正しいな。俺は、そこのピンクのやつの友達やらされてる、藤本 獅郎だ。よろしくな蒼碧。」
メフィスト、凄い言われようだな;
『よろしくお願いします。メフィスト、なんで呼んだの?藤本さんの紹介だけってワケではないと思うけど?』
メフィスト「流石、私の蒼碧☆よく、分かってるみたいですね。」
『私はあなたのになった覚えはない。で、本題は?』
メフィスト「本題は、貴女にそろそろ祓魔師の訓練を始めてもらうので、訓練の方を獅郎に頼もうと思いましてね。」
『私は構わないが....藤本さんは、お忙しいのではありませんか?』
藤「ハハハハハッ、蒼碧、お前ホントに6歳か?俺の息子達と同い年には見えねぇなぁww
で、この子を、祓魔師に?まだ後でも、いいだろうに。
なんか考えでもあんのか?メフィスト。」
メフィスト「まぁ。この子は、強くなりますよ、将来が楽しみです。」
『買いかぶりすぎじゃないのか?メフィスト;』
メフィスト「いえいえ。何のために今まで頑張ってきたんですか。謙遜しないでください。」
藤「何を今までやってきたんだ?」
『素晴らしくスパルタなメフィストからの教育です☆』
メフィスト「蒼碧、それは私にとって、素晴らしい誉め言葉ですよ☆」
『どうとでも受け取ってください。藤本さん。先程の話の続きを聞かせて頂けますか?
このピンクいやつのせいで、話が逸れてしまいました。』
藤「俺は、訓練ぐれぇなら別に構わねぇよ。俺も厳しいが、付いてこれるか?」
藤本さんの真剣な眼差し。
この瞳も、9年後には、無くなってしまうのか?
救いたい。
だが、話を変えてしまってはならないんだ。
今のうちに、目に焼き付けておこう。
『覚悟なら、当の昔に出来てます。』
さぁ、第二の地獄が始まるぞ。
メフィスト「これから、毎日獅郎のところにここから通ってもらいますが、よろしいですね。」
『別に構わない。聖騎士直々に指導なんて、めったにないだろ?メフィスト』
メフィスト&藤「「Σ!!!?」」
藤「メ、メフィスト、こいつに俺が聖騎士だって言ったのか?」
あ。
しくった;;
メフィスト「いえ、言ってない筈ですが。」
藤「ま、まぁ、い、いずれ知ることになるんだからな。じゃあ、明日は、迎えにくるから、朝の7時には準備して待っとけ、いいな?」
よかった。
何も言われないみたいだ。
『わかりました。明日から、よろしくお願いします。』
藤本さんが帰って行った。
あぁ、さっきから、メフィストからの視線がウザったるい。
『なに?メフィスト』
メフィスト「何故、獅郎が聖騎士だと?」
『さぁ?』
メフィスト「はぁ!?」
私にも、あまり、理解できない。
元いた世界で、読んだ[青エクの正十字騎士團ガイド]それに載ってた文字が、一字一句間違うことなく、目の前の人物を見た途端に、目に、頭に入ってくるのだ。
これが悪魔の力か?
メフィストに体を向ける。
あれ?
メフィストのは、出てこない。
悪魔だからか?
まぁ、いい。
いつかは、自分の力を使えるように、引き出される力だろうから。
ゲートオープン