携帯獣 黒と白

□第二話
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次の日

目が覚めた俺は

出掛ける準備をしてた

紅蓮[もう起きたのか今日は早いな]

俺が起きたことに気付いた紅蓮も

アクビをしながら起きた

貴「おはよう紅蓮
  散歩にでもいかないか?」

紅蓮の同意も得て

まだ日が昇り始めたばかりの

カノコタウンを歩いた

この地方のはじまりの町

ここから旅がはじまるんだな

1時間も経たない内に

カノコタウンを

一周してしまった俺らは

アララギ博士が

起きてることを願って

研究所へと足を進めた

研究所の前につけば扉の前に

金髪オレンジ君がいた

俺この子苦手なんだよなぁ

主人公の熱血すぎるのも

苦手だけどな

研究所はまた後にするか

来た道を引き換えそう

としたら

声を掛けられた

遅かったか

?「君のそのポケモンって
  アブソルだよね
  珍しいな」

そう言って

なんの許可も取らず

デジカメのレンズを

紅蓮にむけるシューティー

普通だったら

自己紹介も言わせるものだけど

この際

俺がこいつのこと知ってるから

構わないか

まぁこの思考

僅か1秒

デジカメのレンズが

紅蓮に向いたと同時に

俺はレンズに向かって

正拳突きをした

案の定デジカメのレンズは割れて

写真は撮れなくなった

紅蓮はカメラが見えた途端

威嚇を始めていた

シュー「な!?
    何てことするんだ!!
    折角明日からの
    旅の為に買ったんだぞ!」

貴「そ なら良かったな
  旅に行く前に壊して貰えて」

シュー「なんだと!?」

こちらを睨みつけるシューティー

だがそんなの怖くないし

紅蓮が怯えるほうが

俺にとっちゃ嫌なコトだし

怖いコトだからな

睨みつけるシューティーの

胸ぐらを掴んで

顔を引き寄せる

俺のほうが身長が高いから

上から見下ろす事ができる

貴「礼儀もマナーもなってねぇ人間がいるからこの世界は腐ってくんだ
  テメェはカメラ持ちてぇんだったら
  “撮ってもいいですか?”
  の一言ぐらい言えるようになってから持ちやがれ
  今度俺の前で同じことやってみぃ
  次は本気でキレるからな」

胸ぐらを押して離せば

シューティーは

簡単にしりもちをついた

そして涙目

俺の相棒の紅蓮に

嫌なコトしたんだから

それ相応の罰ってやつだ

そのままシューティーを放置して

研究所の中に入った

顔は先程の893顔ではなく

いつもの人懐っこそうな笑顔だった

貴「おはようございますアララギ博士」

アラ「あらら
   早起きなのねアオくんは」

貴「いえ 今日だけですよ」

 トトトトトトッ

足音?らしき音が

こちらに近付いてくる

誰だ?

 トトトトトトッ

姿を表したのは

昨日たっぷり遊んでご機嫌な

フシデだった

そしてそのままの速度で

俺のみぞに体当たり

いや

フシデにとっては

飛び付いたんだろうけども

俺は受け止めきれず後ろに倒れた

うん

かなり痛い

フシデ[アオさんおはよー!]

貴「おはようフシデ
  今日も元気だな」

元気な挨拶をされたら

怒れないんだよな

紅蓮[フシデお前はもう少し考えて

フシデ[あ 紅蓮さんもおはよー!」
はぁ おはようフシデ]

紅蓮も同じみたいだな

さっきのことを忘れて

一人と二匹で

ワイワイガヤガヤやっていたら

アララギ博士が

新しく貰えるポケモン3体を

連れて来てくれた

3体はボールから出て

俺の目を見つめる

俺がポケモンを選ぼうとしたら

フシデ[アオさんー!]

フシデが袖を引っ張ってきた

貴「どうしたフシデ?」

フシデ[僕を連れて行ってー!
    ねぇお願いー!]

貴「はぁ 仕方ないなぁ
  アララギ博士
  フシデを連れて行ってもいいですか?」

アラ「あらら 
   この3体の内の1体じゃなくてフシデを?
   その子は保護してただけだから構わないけど
   この3体の中からも選んでも良いわよ?」

貴「いえ フシデだけで」

フシデを高い高いしてやると

予想以上に喜んだ

ホントこいつはかわいいなぁ

アラ「あらら
   ホントにアオくんになついたわね」

よし

仲間になるんだったら

ボールに入って貰わなきゃな

貴「よし フシデ
  仲間になるんだったらボールに入っていい
  俺の事が嫌になったら
  いつでも野生に返してやる
  ボールに入るのは自分で決めな」

俺はフシデの隣に

モンスターボールを置いて

少し離れた位置に座った

フシデ[仲間になったら名前貰えるのー?]

紅蓮[あぁ勿論だ]

フシデ[強くなれるー?]

紅蓮[お前にその意志さえあればな]

フシデ[じゃあ アオさん
    これからよろしくねー!]

そう言ってフシデは

ボールのボタンの部分を押して

赤い光に包まれ中に入っていった

ボールはしばらく揺れたあと

ピコンッと鳴った

ゲット完了の合図だ

貴「紅蓮 新しい家族だ
  GOOD MORNING NEW FRIEND♪」

掛け声と共に

フシデをボールから出す

フシデ[ぐっどもーにんぐー!]

ちゃんと挨拶返してくれるよ

めちゃくちゃいい子じゃん

フシデ[名前ちょーだーぃ!]

貴「ん〜?
  乃乃ってのはどうだ?」

乃乃[うん!
  僕はこれからは
  アオさんの仲間の乃乃だー!]

貴「よろしくな乃乃」

紅蓮[よろしくな乃乃]

乃乃[よろしくねアオさん!
   紅蓮さん!]

名前をつけ終わり

これで旅の準備は整ったか

アラ「あらら
   これを忘れるところだったわ
   図鑑とバッジケースとライブキャスターよ」

って一番大事なやつじゃんかよ!

貴「ありがとうございます」

アララギ博士から

図鑑等を受け取り

研究所を後にした

貴「さぁ紅蓮 乃乃
  新しい旅の始まりだ」

俺が歩き始めると

後ろから車が走ってきた

乗っていたのはアララギ博士

アラ「アオ君これからいい旅を!」

貴「えぇ勿論です
  博士はこれからどちらへ?」

アラ「港にオーキド博士を迎えにね
   アオ君も行く?」

貴「いえいいですよ
  オーキド博士に
  俺はこの地方を旅してます
  って伝えてください」

アラ「あらら?
   オーキド博士と
   知り合いなの?」

貴「カントーを旅した時の知り合いです
  では俺はこれで」

アラ「引き留めてごめんなさい
   楽しい旅を!」

そして俺達は漸く

カノコタウンを出発したのだった







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