携帯獣 黒と白

□第十五話
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イッシュ地方で2個目のバッジをゲットした

俺達は次のジムがある

ヒウンシティを目指して

旅を続けていた

サトシ「あと6個かぁ 頑張ろうぜ
  ピカチュウ」

バッジケースを広げながら

こないだ貰ったベーシックバッジを

眺めているサトシ

すると

キバゴが俺が荷物番している所に来て

タマゴをいろんな角度から見始めた

俺もタマゴを出してるけど

もうすぐ孵ると言われている

サトシのタマゴの方が気になるようだ

すると

タマゴがカタカタ揺れ始め

光り始めた

キバゴが驚いて落ちそうになる所を

俺が受け止めてやる

貴「サトシ タマゴ光ってんぞ」

サトシ「え?ホントだ!」

サトシがタマゴをケースごと抱えて

皆で様子を見る

デント「タマゴが光ったって事は
   ポケモンが孵るのがもうすぐだ」

サトシ「そうだな どんなポケモンが孵るんだろ?
   楽しみだなぁピカチュウ!!」

タマゴをケースから出してクッションの上に乗せ

タマゴを囲むように座る

狼牙をボールから出して

見やすい所に座らせてやる

貴「狼牙はタマゴから孵った所見たことないだろ?」

アイリス「キバゴも狼牙が孵った時は
   ちょっと遠かったから良く見えなかったみたいで
   だから 楽しみみたいよ」

デント「皆 楽しみなんだね」

アイリス「キバゴ 狼牙 お兄ちゃんになるんだよ」

キバゴと狼牙がアイリスの言葉に喜び

飛び跳ねていると

キバゴが足を滑らせてしまい狼牙に当たり

狼牙がタマゴにぶつかってしまい

タマゴが転がって行ってしまった

アイリスがキャッチしようとしたが

掴むことが出来なくて

そのまま坂を転がって行く

何だかあれみたいだよな

おむすびころりんすっとんとん

だっけ?

そんなことを考えながら

俺はタマゴを追いかけはじめた

俺 紅蓮 ピカチュウ サトシ デント

そしてその後を

アイリスとキバゴが追いかけている

狼牙は荷物番をしてもらっている

サトシ「大変だ!」

デント「待てー!」

アイリス「タマゴォー!!」

サトシ「待ってくれー!!」

アイリス「止まってぇー!!」

サトシ「アオー!!頼むからキャッチしてくれー!!」

貴「その分 飴奢れよ!」

タマゴが岩に当たって跳ね上がった

そこをキャッチしようとしたが

掠るだけで掴むことが出来なかった

サトシ「ピカチュウ!「電光石火」だ!」

ピカチュウが俺の横を並走するように走る

ピカチュウの「電光石火」と同じ速さの俺って

もう既に人外じゃね?

まあ

そこはいいや

貴「紅蓮」

紅蓮[あぁ]

俺の後ろを余裕の表情で付いて来ている

紅蓮を呼ぶと横を走るピカチュウを抱えて

紅蓮に乗り込んでタマゴを追い始めた

ピカチュウ[速―い!!!]

タマゴは茂みに突っ込み

途中の葉っぱに跳ね返され

上に放物線を描く様に飛んでいった

放物線の終点は岩

うん

当たったらOUTだな

貴「ピカチュウ 投げるぞ」

ピカチュウ[えぇ!?]

ピカチュウがじたばたする中

猛スピードで走る紅蓮の上から

ピカチュウをタマゴに向かってぶん投げた

そして

タマゴをキャッチしたピカチュウを

岩の上で俺がキャッチした

貴「ピカチュウ よくやったな」

ピカチュウ[う・・・・・・僕もうダメ・・・]

余程俺が投げた時の衝撃が強かったのか

ピカチュウが気絶してしまった

そんなバナナ

サトシ「ピカチュウ大丈夫か?
  アオナイスキャッチ!」

貴「悪い 俺がピカチュウぶん投げたせいで
  気絶しちまった」

サトシ「えぇ!?」

俺が降りながら言うとすぐさま駆け寄って来た

俺の腕の中には

しっかりとタマゴを抱きしめるピカチュウが

サトシ「よくやったなピカチュウ
   アオもありがとな」

ピカチュウをサトシに渡すと

お礼を言われた

頑張ったのは紅蓮なんだけどなぁ

アイリス「タマゴは無事?」

サトシ「うん 無事だ」

アイリス「ありがとう アオ」

貴「いや 俺の狼牙が当たったから」

アイリス「でも・・・」

サトシ「気にすんなよ タマゴは
   無事だったんだから」

デント「大したことなくてよかった」

いやいや

ピカチュウ気絶させちまったし・・・

ピカチュウ[う・・・ん〜・・・]



起きた

サトシ「ピカチュウ大丈夫か?」

ピカチュウ[うん!]

貴「ピカチュウ ごめんな?」

少し離れた所から声を掛けると







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