青エク オリジナル過去編
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それから始まった訓練。
騎士、竜騎士、手騎士
この3つは、今から訓練してたほうがいいということで、この3つの訓練を受けることになった。
〜騎士〜
まだ、刀や剣を持ってないため、木刀での訓練だ。
藤「ひとまず、疲れるまで素振りしてみろ、それからどの段階から入るか決める。」
この世界の住人は、“疲れるまで”が好きみたいだ;
こっちにとっちゃありがた迷惑な話だ。
『わかりました。』
始めたのは、朝の9時。
気が付けば、夜の9時。
まだ、木刀を振ることは出来る。
藤「お前の体力は底なしか?」
『だから....昨日言いましたよ?.....メフィストからの.......素晴らしい教育を.......受けたと。』
藤「教育って、座学だけじゃねぇのか?」
『いえ......午前中は.......ずっと......全力で......走らされました。』
やっぱり、喋りながらは、少し体に堪(こた)える。
藤「午前中ずっと!?そりゃぁ、こんなに持つはなぁ。」
また、時が経ち、現在、午後11時。
『はぁっ....はぁっ』
ガチで体力無くなるまでやらせる気か?
体力の前に水分とか、体に大事なもんがなくなるぞ。
『はぁっ....はぁっ』
ヤバい、目が霞んできた。
藤「よし、そこまで。」
お、終わった.....。
立ったまま、呼吸を整える。
藤「ほら、これ飲め。」
渡されたのは、塩水。
甘い。
これは熱中症起こしてたか。
藤「お前は途中で止めるってことが出来ないのか?まったく。
そんなことだと、祓魔師なる前に死ぬぞ?」
『そういう意味を込めた指示でしたか。
まぁ、そろそろ止めようと思っていたので、体調管理のほうは、大丈夫ですよ。』
藤「熱中症になってる時点で、アウトだ。」
あちゃー、バレてたか。
藤「でも、」
『?』
藤「頑張ったな、蒼碧!」
ワシャワシャと頭を撫でられた。
メフィストとはちがい、荒く、雑だが、同じ温かさがあった。
今日は、時間が時間なため、家には、送ってもらった。
帰り道の間、いろいろ話すつもりが、疲れて、藤本さんの背中でゆられて眠ってしまっていた。
いつの間にか、帰り着くと、メフィストに起こされ、お風呂と軽めの夕食を取って、しっかりストレッチをして寝た。
え?
逆だろって?
食欲がなかったんだよ。
何しろ、インスタント料理を食べさせようとメフィストはしていたから。