青エク オリジナル過去編
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蒼碧の夢の中
ん?
ここは何処だ?
私が今いるのは、虚無界とは真逆の、真っ白な空間。
【ここは、君の夢の中だよ、蒼碧。】
夢?
あなたは誰?
なんで私の名前知ってるの?
【僕は、君たちの言う、“神”って存在かな?だから、君の名前も、こっちの世界にトリップしたことも知ってるよ。】
“神”か。
私は、トリップしたことは誰にも話してないからね。
信じよう。
で、“神”が私に何かご用でも?
【いや、用はあまりないんだけど、なにか、困ってることはないかな?】
特にはないけど..............あ!!
【なにか思いついた?】
青エクのマンガ関係を此方に持ってきて欲しいなと思ったんだけど、やっぱ無理かな?
【無理って言葉は、僕の辞書には載ってないよ。
マンガを持ってきてあげる。そのまえに、“神隠しの鍵”をあげる。】
“神隠しの鍵”?
どっかで聞いたことが....あ!!
藤本さんが降魔剣かくしてたヤツ!!
私にくれるの?
【ああ。これをあげるから、隠す場所を見つけておいで、見つけたらまた、会いに来るから。】
わかった。
またね、“神さま”!
『ん゙、ん〜!』
いつもの時間にいつものように起きる蒼碧。
いつもと違うのは、握った掌に感じる、金属の感触。
開くと、藤本さんの持っていたアレとは、色が違うが、形は一緒だった。
今日は、藤本さんが大事な用があると言ってたから、訓練は休みだ。
メフィストにお願いして、午後から、出掛けよ♪
午前中は、走り込みをする予定だ。
あ、あと...
『火焔、水蓮、おはよう』
火「おう。はよう、蒼碧。」
水「おはよっス!蒼碧♪」
『今日は、午後からお出かけ行くつもりだけど、午前中はどうする?』
水「遊ぶっス!!」
火「遊びじゃねぇ、訓練だ!!」
『わかった。じゃあ、水蓮に課題を出してあげる。』
水「なんすか、なんすか?」
水蓮は、課題が何か分かってないのか、尻尾を振って、目をキラキラさせているが、火焔は対象的だ。
『水蓮は、昨日、水からアルコールを作ったけど、聖水から水に変えることはできる?』
水「わかんないっスけど、やってみるっス!!」
水は、探求心旺盛だから、頑張ってくれるが.....
『火焔は、「俺はやらねぇ。」まだ、なにも言ってないよ?』
火「どーせ、ロクでもないこと考えてるんだろ?我らが主人の蒼碧様はよぉ?」
『火焔は、水蓮よりしっかりしてるし、強いから頼めると思ったんだけどなぁ?
火焔がいやなら、仕方ないか。はぁ....。』
チラッ
火「チッ;わかったから用件はなんだよ、蒼碧。」
『さっすが火焔♪頼もしいゾ♪じゃあ、頼もしい火焔くんに、水蓮が訓練中にケガしないように見守りながら、火焔も訓練することを課題にする!』
火「りょ〜かぃ。」
『じゃあ、二人とも、ランニング行って来ます!!』
火&水「「いってらっしゃい!!」」
この2匹の口調が変わっても、挨拶だけは、口調を揃えて言ってくれる。
清々しい。