携帯獣 黒と白

□第三話
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タンタンタタタ〜ン♪

ジョーイ「アオくん
    ポケモンの回復終わりましたよ」

ここはカラクサタウンの

PC(ポケモンセンター)

先程落ちてきたポケモンは

ワシボンの色違い

そして

ワシボンの背中に引っ付いていた

バチュルの色違い

ジョーイさんのもとに行くと

まだ眠っている

二匹のポケモンが目に入った

ジョーイ「この子たち結構怪我していたから
     暫くアオくんが様子を見ていてくれないかしら?」

いきなり

こんなことを言うジョーイさんには

驚いた

まぁ

急ぐわけでもないからいいか

貴「分かりました
  どのくらい見ておけばいいですか?」

ジョーイ「2,3日で回復すると思うけど
    この子たちよく傷付いてるのをみるのよね」

わぉ

意味深な言い方しますね

聞きたくなるけど

聞かずにそのままにするのが

俺なわけで

貴「じゃあ
  俺の部屋に運んでおいてもらえますか?
  コイツ等が元気になるまでココに泊まるので」

まあ多分色違いだからとかの話だろ

ジョーイ「分かりました
    タブンネ お願いね」

タブンネ[はーい]

紅蓮[このポケモンは?]

貴「タブンネだよ」

聞いてきた紅蓮の為に

ポケモン図鑑を

タブンネに向けた

《タブンネ
 ヒヤリングポケモン
 耳の触覚で相手に触れると
 心臓の音で体調や気持ちが
 分かるのだ》

それを聞いた後図鑑をしまい

タブンネの方を向くと

ワシボンとバチュルが

乗っているベッドを押して

俺達の方に向かって来た

そういや

まだ部屋取ってなくね?

タブンネ[鍵どうぞ]

貴「鍵持ってきてくれたのか
  ありがとうな」

タブンネ[どういたしまして]

タブンネが持って来た鍵の

部屋に入ると

タブンネは

ベッドの近くに

ワシボンとバチュルのベッドを

置いて

そのまま戻って行った

 ボフンッ

さっきまで紅蓮がいた所には

白いジャケットを着た白髪男性が立っていた

?「このポケモンたち大丈夫なのか?」

貴「大丈夫だよ
  ちゃんとジョーイさんに見てもらったんだし
  ほんと紅蓮はポケモンには優しいよな」

そう

この男性は紅蓮

この世界で擬人化は

あまり知られていない

何故かって?

理由は簡単

Lv.100になってるポケモンが

全然いないから

擬人化できる条件の一つが

Lv.100を超えること

Lv.100になるじゃなく

“超える”こと

世間的にはポケモンのレベルは

Lv.100までだとしているが

人間が勝手にポケモンの限界を

決めているだけ

まあ

Lv.100を超えるには

ポケモンとの強い信頼が

必要らしいけどな

ポケモンと話せる時点で

俺は他のトレーナーより

ポケモンと信頼関係は

結ばれやすいから

あんまり苦労はないんだけどな

おっと

話が逸れたな

擬人化に必要な条件2つ目は

トレーナーとポケモンの信頼関係

まぁ

Lv.100超えるために必要だから

関係ないか

俺のポケモンで

擬人化出来るポケモンは

紅蓮以外にも

父さんに預けているポケモンの中に

何匹かいる

そのポケモンたちは

父さんの研究の手伝いをしている

乃乃[・・・・・・・・・・]

おっと

こっちも放置し過ぎたな

紅蓮「乃乃 ちゃんと息してるのか?」

乃乃の顔の前で手を振っても

反応しないのが

不安になったのか

そんな風に声を掛ける紅蓮

紅蓮が擬人化できるようになった後

毎回仲間になったポケモンたちは

紅蓮の人間の姿をみて

乃乃と同じ様な反応をしていたことを

思い出して

俺は笑ってしまった

乃乃[・・・は!!
   ぐっ紅蓮さんってにっ人間だったのー!?]

紅蓮「は?」

乃乃の思考の答えは

“紅蓮が人間だった”

となってしまったようだ

貴「何でそうなるんだよ乃乃
  今までずっと紅蓮はアブソルだったろ?」

乃乃[でっでも今紅蓮さん
   人間だよー!]

貴「“擬人化”ってやつだ」

乃乃[ぎじんかー?]

その後

擬人化について教えると

乃乃には難しかったのか

まぁ紅蓮さんは紅蓮さんなんだねー

と自己完結して

今では紅蓮に遊んでもらってる

乃乃はおバカさんなのかな







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