携帯獣 黒と白

□第十一話
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ベル「あぁ〜 逃げられちゃったじゃない!」

サトシ「バトル中に余計な声掛けるから!」

ベル「あら アドバイスしてあげたのよ」

貴「それは御節介って奴だろ」

俺がボソッと呟く中

両隣のデントとアイリスは

黙ってうんうんと頷いていた

ベル「ねぇ!あたしはチラーミィを
  絶対にゲットしたいの!
  だから サトシ君はあたしに
  協力してね」

サトシ「えぇ〜」

無茶苦茶なこと言いますな

流石箱入り娘のお嬢様

って所か

ベル「バッジとバッジケース取り返すでしょ?
   ついでよついで」

サトシ「しょうがないなぁ
   協力するよ」

喜ぶベルと

シッポウシティまで一気に行って

バッジをゲットする気だったのに

それが出来なくて落ち込むサトシ

デント「もう一山越えたら
   シッポウシティだし
   焦ることないんじゃないかな?」

俺は早く街に行ってベッドで寝たい

てか

もう一山って意外とあるよな

その後

チラーミィを探すことになり

俺と紅蓮はサトシ達と別行動を

することにした

川沿いに出ると木の上に

サトシのバッジケースを見つけた

暫くするとクロッシュをかぶった

チラーミィが来た

チラーミィ[誰かいるのか?]

貴「おぅ それ(クロッシュ)取ってやろうか?」

チラーミィ[頼む]

チラーミィが大人しくしていたので

クロッシュを取ってやれば

喋ってたのが俺だと分かると

バッジケースのある木の上に

逃げてしまった

驚かせたかな?

チラーミィ[俺の言葉分かるのか?]

貴「まあな」

その後すぐにチラーミィを追いかける様に

サトシ達が川を走ってきた

貴「やっほー 遅かったな」

サトシ「チラーミィは!?」

あれ

と言って木の上を指差せば

サトシに腕を引っ張られて

近くの岩に連れて行かれた

サトシ「見つかっちゃうだろ!!?」

いや 

もう俺の存在知られてるんだけどな

そう思いながらも

サトシの言う通りに

デント アイリス ベルと共に

岩に隠れておくことにした

ベル「サトシ君 後はよろしくね」

サトシ「おっけぇ 分かってるって」

サトシは岩を飛び越えて行き

ボールからツタージャを出した

それを見たチラーミィは

木から降りて来て戦闘態勢に入った

ベル「へぇ〜
  サトシ君っていろんなポケモン
  持ってるのね」

アイリス「アオもたくさんいるわよ」

ベル「ホント!!?
  今度見せて!」

迫ってくるベルに対して

俺はそれに合わせて

後ろに下がって行った

デント「君はチャオブーの他に何を?」

話を変えてくれたデントには

後で感謝しとこう

ベル「チャオブーだけよ」

大したことないとでも言うように

しれっと言うベル

その言葉にアイリスとデントはこけた

俺は知っていたけど

実際に聞いてみるとなんか

苦笑いしか出てこない

アイリス「ずっとそれだけで?」

ベル「だって「ニトロチャージ」で
  押しまくれば大体勝てたもの」

デント「どれくらい旅をしてきたんだい?」

ベル「お家で修業はしてたけど
  旅立ったのは最近よ?」

ア・デ「「はぁ?」」

ベル「だぁって
  お父様がなかなか旅立ちを
  許してくれなかったんですもの」

なんて

くねくねしながら話すベル

流石に殺意湧いてくる所があるな

デント「所謂一つのVintageだ」

アイリス「箱入り娘ね・・・」

貴「通りで・・・」

それぞれ反応を示す俺達

まあ

箱入り娘って

今どきあるもんなんだな

って感じなんだけどな

ベル「で だからバッジは
  まだ2個なの」

お前

俺等のこと貶してんのか?

あ?

と静かにケンカ腰になってる俺を

紅蓮が必死に止めていた

アイリス「サトシとアオより
   多いんだ・・・」

サト「ツタージャ「メロメロ」!!」

4人で話していると

サトシがバトルしている声が聞こえた

そういや

チラーミィとバトル中か

ベル「「メロメロ」?」

デント「うん いい作戦だ」

アイリス「「メロメロ」で相手の
   素早い動きを止めようというのね!!」

あれ 

俺の仲間はほとんど♂だから

相手が「メロメロ」持ってたら

やばいけどさ

俺の仲間は何故か

「メロメロ」に掛からないんだよな

なんでだろ?







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