携帯獣 黒と白

□第十一話
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その後

近くにポケモン回復用のPCがあったので

寄って行くことにした

ベルとサトシは

今日活躍したポケモンたちを預けた

俺もタマゴの健康診断をしてくれる

と言うのでサトシと一緒に

タマゴを返してもらった

ベル「これ何のタマゴ?」

俺とサトシのタマゴを指差して

聞いてきた

サトシ「それは俺にもまだ分かんないんだ」

貴「俺にもな」

ベル「なぁんだ
   ね!それよりあたしとどっちか
   バトルしない?」

サトシ「お!バトルか!」

キラキラした目で

俺にどうするか聞いて来るサトシに

譲ってやれば顔までキラキラさせて

PC裏のバトルフィールドに

向かって行った

俺達も付いて行くことにした

サトシ「使用ポケモンは1体
  どっちかが戦闘不能になったら
  終了だ」

ベル「オッケー!」

フィールドにいる二人が

声を上げて確認をしている中

俺はデント達と共に

フィールド横のベンチに

ピカチュウを膝に乗っけて

観戦していた

アイリス「バッジゲットの数は
ベルの方が多いけど」

キバゴ[どうなるのかなぁ?]

デント「楽しみだなぁ
   どんなバトルになるのか」

ピカチュウ[僕はサトシに勝ってほしいな]

貴「サトシは読めないことが多いからな
  勝つか負けるか どっちかな」

ベル「あたしはチャオブーよ!
  イッケェ〜」

腕をグルグル回して

ボールを投げるベル

出て来たのはチャオブー

《チャオブー
 ひぶたポケモン
 ポカブの進化系
 食べた物を燃料にして
 胃袋で炎を燃やす
 体内の袋が燃え上がると
 動きのキレとスピードが増す》

紅蓮[あんなちっこいのが
   こんなんになるんだな]

アイリス「チラーミィじゃないんだ」

貴「ベルらしいんじゃないか?」

サトシ「炎タイプのチャオブーか・・・
   だったらこっちは・・・」

珍しく考えているサトシ

しかし

ベル「サトシ君はピカチュウじゃないと
  ダメなんだからね!」

なんて言い出す

それを聞いたピカチュウは

俺の膝で驚きベルの急かす声で

サトシの元に駆けて行った

あ〜

暖かったのに〜

元々ノースリーブ型のパーカーだから

寒いっちゃ寒いんだけど

今日は川に落ちたからか

いつもより寒い気がする

ベンチの横に寝そべる紅蓮に

抱き付いて暖を取ることにした

紅蓮[どうした?]

寒いとだけ言えば

黙って抱きしめられていてくれた

サトシ「イッケェピカチュウ!」

ベル「チャオブー「突進」!」

ピカチュウがフィールドに入ると

即座にベルが攻撃を仕掛ける

「体当たり」と「ニトロチャージ」

そして

「突進」か

物理技っていうか

技からして押し勝つ気満々って感じだな

チャオブーの「突進」を受けるピカチュウ

ベル「「ヒートスタンプ」!」

最後の持ち技は「ヒートスタンプ」か

滅茶苦茶強引だな

接近戦ばっかり

「ヒートスタンプ」もピカチュウに当たった

アイリス「あぁ!! やられちゃった」

デント「流石のピカチュウでも
   立ち上れないかも」

チャオブーが着地し

煙が晴れた先には

ピカチュウが倒れる寸前だった

サトシ「ピカチュウ!しっかりしろぉ!」

サトシの声に答える様に

踏ん張って立ち上がるピカチュウ

ベル「そうよそうよ ピカチュウは
  そうでなきゃ!」

アイリス「またまた勝手な事言って〜」

貴「まあ あれぐらいで倒れる
  ピカチュウではないよ」

アイリス「アオまで」

デント「それにしても ピカチュウ頑張るな」

ピカチュウが四足立ちから

二足立ちになると

見計らったように

ベルがチャオブーに「ニトロチャージ」を指示

対して

サトシはピカチュウに「ボルテッカー」を指示

フィールドの真ん中でぶつかり

チャオブーは爆発の中から転がり出て来た

ピカチュウは態勢を立て直して

起き上がっている

煙が晴れると

チャオブーは目を回していた

ベル「チャオブー!」

デント「チャオブー戦闘不能で
   サトシの勝ちだな」

アイリス「バッジの数では負けてるけど
   今日の所はサトシが一歩リードね」

貴「一つぐらい遠距離技覚えていれば
  少しは勝敗が変わってたかもな」

ベルがチャオブーをボールに戻し

ご苦労様と声を掛けていた







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