青エク オリジナル過去編


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『ん、ん〜』

目が覚めた女の子、蒼碧。

 しかし、周りは自分がいつも寝ている部屋の様子と全く違う。

『(あぁ、夢じゃなかったんだ。)』

?「ん?お、蒼碧!!やっと目ぇ覚ましやがったか。」

『ん?しゃたんしゃま?』

 ん?

 え?

 なんで、こんなにも声が高い?!

 でもってなんか子供みたいな声にも取れる。

 .......;;

 そして、サタンさまと言えてない!?

サタン「わりぃな。なんか、知らんが、若返ったww
  まぁ、それ以外は何も変わらないから大丈夫だろ。」

 いやいや、問題大有りでしょ!?

 私今何歳よ!!

 燐達は何歳なんだ?

『しゃたんしゃま?いまわたしなんしゃい?』

サタン「?3歳じゃないのか?あれから3年たったし」

 3歳…3年…ん?

 燐達と同い年?

『ねぇねぇ、しゃたんしゃま。おねがい、きいてくれりゅ?』

 小首を傾げる。

 子供の本能なのか分からないが、何故か、体が勝手に動く。

サタン「なかなかに、可愛いもんだな。ww なんだ?言ってみろ。」

 おぉ!!

 サタンが優しいよ!?

『しゃたんしゃまみたいにかっこいいおおかみをにひき、つかいまにしたいなぁ?』

「使い魔か。いいぜ。蒼碧の誕生を祝して!!」

 そう言って、サタンの青い炎の中から生まれた悪魔は、

 1匹は真っ黒な毛を持ち、もう1匹は真っ白な毛を持つ狼。

 蒼碧は真っ黒な狼火焔、真っ白な狼を水蓮と名付けた。

 火焔は、火を操り、水蓮は水を操る。

 名前の通りだな。

 2匹とも、かなり上級の悪魔らしい。

『わたしはあお。よろしくね。かえん、すいれん。』

火&水「「誠心誠意仕えさせて頂きます。」」

『かたくるしくしないでよ。これからずっといっしょなのに。なかよくしよ?』

 火焔と水蓮は顔を見合わせると、数回瞬きをし、蒼碧の方に向き直し、元気な声でこう言った。

火&水「「よろしく。あお!!!」」

『うん!!かえん、すいれん!!だいしゅき!!』

サタン「おぉ、仲良くなったみてぇだなww!! おい!!アマイモンはいるか?」

 え?

 アマイモン?

 なんで?

 しかもなんか、アマイモン、影からウニょって出てきたよ!?

アマイモン「はい、父上、僕はここに。どうかしました?」

サタン「こいつをサマエルん所に連れて行ってやれ。
 虚無界にいても、世話出来る奴がいねぇからな。
 あいつなら、ま、どーにかするだろ。
 こいつを殺すなよ?アマイモン」

アマイモン「はい。分かりました、父上。では早速行って参ります。」

 アマイモンはサタンに対して、綺麗なお辞儀をすると、私を抱き上げた。

 え?

 待って!

 今サタンさま、サマエルん所にって言ったよね?

 サマエルって、メフィストのことだよね?

アマイモン「名前は?」

『あお!!』

アマイモン「あおですか。これから、物質界に行きます。忘れ物はないですか?」

『かえんとすいれんもつれていって?』

アマイモン「火焔と水蓮?あぁ、この悪魔ですか?大丈夫ですよ。一緒に連れて行きます。」

『ありがと、アマイモン!!』ニコッ

アマイモン「いい子ですね。では、父上、行ってきます。」

『しゃたんしゃま、いってきます。』

サタン「あぁ、たまには、こっちに顔を出すんだぞ。」

『はぁ〜い!!』

 元気な返事をした蒼碧は、アマイモンと一緒にゲヘナゲートをくぐって物質界へと向かった。



















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