青エク オリジナル過去編


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 物質界に着き、メフィストの所に戻ると、アマイモンは早々に虚無界に帰ってしまった。

 そして、今。

 呼ばれて行った理事長室。

 そこにいたのは、部屋の主と、かの有名な聖騎士(パラディン)だった。

藤「メフィスト、あの嬢ちゃんをお前が育ててるのか?なんか似てないか?娘か?」

メフィスト「いえ。ただ、知人から、託された子でして、蒼碧、此方に。」

 知人か、父親を知人とよぶのを知ってるものが聞くと、なかなかに面白いな。

『初めまして、蒼碧と申します。』

藤「礼儀正しいな。俺は、そこのピンクのやつの友達やらされてる、藤本 獅郎だ。よろしくな蒼碧。」

 メフィスト、凄い言われようだな;

『よろしくお願いします。メフィスト、なんで呼んだの?藤本さんの紹介だけってワケではないと思うけど?』

メフィスト「流石、私の蒼碧☆よく、分かってるみたいですね。」

『私はあなたのになった覚えはない。で、本題は?』

メフィスト「本題は、貴女にそろそろ祓魔師の訓練を始めてもらうので、訓練の方を獅郎に頼もうと思いましてね。」

『私は構わないが....藤本さんは、お忙しいのではありませんか?』

藤「ハハハハハッ、蒼碧、お前ホントに6歳か?俺の息子達と同い年には見えねぇなぁww
  で、この子を、祓魔師に?まだ後でも、いいだろうに。
  なんか考えでもあんのか?メフィスト。」

メフィスト「まぁ。この子は、強くなりますよ、将来が楽しみです。」

『買いかぶりすぎじゃないのか?メフィスト;』

メフィスト「いえいえ。何のために今まで頑張ってきたんですか。謙遜しないでください。」

藤「何を今までやってきたんだ?」

『素晴らしくスパルタなメフィストからの教育です☆』

メフィスト「蒼碧、それは私にとって、素晴らしい誉め言葉ですよ☆」

『どうとでも受け取ってください。藤本さん。先程の話の続きを聞かせて頂けますか?
 このピンクいやつのせいで、話が逸れてしまいました。』

藤「俺は、訓練ぐれぇなら別に構わねぇよ。俺も厳しいが、付いてこれるか?」

 藤本さんの真剣な眼差し。

 この瞳も、9年後には、無くなってしまうのか?

 救いたい。

 だが、話を変えてしまってはならないんだ。

 今のうちに、目に焼き付けておこう。

『覚悟なら、当の昔に出来てます。』


 さぁ、第二の地獄が始まるぞ。




メフィスト「これから、毎日獅郎のところにここから通ってもらいますが、よろしいですね。」

『別に構わない。聖騎士直々に指導なんて、めったにないだろ?メフィスト』

メフィスト&藤「「Σ!!!?」」

藤「メ、メフィスト、こいつに俺が聖騎士だって言ったのか?」

 あ。

 しくった;;

メフィスト「いえ、言ってない筈ですが。」

藤「ま、まぁ、い、いずれ知ることになるんだからな。じゃあ、明日は、迎えにくるから、朝の7時には準備して待っとけ、いいな?」

 よかった。

 何も言われないみたいだ。

『わかりました。明日から、よろしくお願いします。』

 藤本さんが帰って行った。

 あぁ、さっきから、メフィストからの視線がウザったるい。

『なに?メフィスト』

メフィスト「何故、獅郎が聖騎士だと?」

『さぁ?』

メフィスト「はぁ!?」

 私にも、あまり、理解できない。

 元いた世界で、読んだ[青エクの正十字騎士團ガイド]それに載ってた文字が、一字一句間違うことなく、目の前の人物を見た途端に、目に、頭に入ってくるのだ。

 これが悪魔の力か?

 メフィストに体を向ける。

 あれ?

 メフィストのは、出てこない。

 悪魔だからか?

 まぁ、いい。

 いつかは、自分の力を使えるように、引き出される力だろうから。






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