青の祓魔師


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朝起きて洗顔やらいろいろとしていたら神木さんが俺の元に来た


そういや服貸すのって本当は燐だったんだよな


それを俺が先取りしちまったってとこか


やらかしたか?


神木「おはよう」


『おはよう』


神木「昨日あたしが泣いたことは

   絶対に誰にも言わないで!」


『昨日言っただろ 誰も見てねぇって

 俺も見てねぇんだから気にすんなよ』


神木「・・・いいから黙って約束して!!」


『言わねぇよ』


洗顔して濡れた前髪をタオルで拭きながら答えたら


横から何かを差し出された


条件反射で受け取れば昨日俺が着てたパーカーだった


神木「ありがと あんたと奥村が来なかったら

   あたしも朴もどうなってたか・・・

   そ・・・そこは一応感謝してるから・・・!!」


ツンデレのデレいただきました〜


『どういたしまして

 それより洗ってくれたんだなありがと』


パーカーからは柔軟剤のいい匂いがした


神木「きっ汚かったから洗っただけ!」


『そっか ごめんな汚くて』


神木「いや・・・その・・・・」


俺が少しガッカリしたように言ったら神木さんがアタフタしだした


『ハハ 嘘だよ ありがとう綺麗にしてくれて』


神木「べ、別にそんなんじゃないわよ」


典型的なツンデレですね


神木「! 奥村先生・・・・・・」


雪男「おはよう」


その後丁度燐も来て


燐と神木さんは朴さんの部屋に雪男と一緒に向かった


俺は先に行ってタオル変えたりしたからいいか





そして


学校に行くまでの一時間昨日のテストの質疑応答をやってから


学校に向かった


と言っても昨日から夏休みに入ったから


祓魔塾のほうだけだけど


祓魔師の授業が始まったが今日一日神木さんは上の空だった


魔法円・印章術の後俺はネイガウス先生の所に行った


ネイ「何か用か?」


『そんなにサタンが憎いですか?』


ネイ「ああ 当たり前だ」


『そうですか・・・また食事しに来てください

 ザワークラフトとビール用意しとくんで』


ネイ「お前は時々未来を知ってるような言い方をするな

   まるで俺がお前の前から消えるような」


『そうですか?じゃあ次の授業あるんでまた

 失礼しました』


俺はネイガウス先生に背を向けて教室に戻った


聖書:経典暗唱術ではいつも完璧の神木さんが暗唱出来ていなかった


相当朴さんの事が気に掛かってるんだな


神木さんの代わりに勝呂が暗唱をしてドヤ顔してた


俺もこれ覚えんの手こずったわー


これのせいで寝れない事とかあったしな


神木「暗記なんてただの付け焼き刃じゃない」


この一言で勝呂の嬉しそうな顔が終わった


勝呂「あ?・・・何か言うたかコラ」


神木「暗記なんて・・・・・・

   学力と関係ないって言ったのよ・・・!」


勝呂「はあ?四行も覚えられん奴に言われたないわ」


三輪「まあまあ神木さんはクラスでナンバー2の秀才ですよ?

   今日はたまたま調子が悪かったんですよ」


神木「あ・・・あたしは覚えられないんじゃない!

   覚えないのよ!!

   詠唱騎士(マリア)なんて・・・

   詠唱中は無防備だから班(パーティ)に

   お守してもらわなきゃならないし

   ただのお荷物じゃない!」


勝呂「なんやとお・・・!?

   詠唱騎士目指しとる人に向かってなんや!」


勝呂が立ち上がって神木さんに向かって行き


神木さんも勝呂に向かって行く


神木「何よ暴力で解決?

   コッワ〜イ さすがゴリラ顔ね!

   殴りたきゃ ホラ 殴りなさいよ!」


丁度中間の燐の近くで言い争いが始まった


勝呂「〜〜〜〜〜〜!!

   ・・・だいたい俺はお前気にくわへんねや!

   人の夢を笑うな!!」


神木「ああ・・・あの「サタンを倒す」ってやつ?

   ・・・はッ

   あんな冗談笑う意外にどうしろってんのよ!」


勝呂「じゃあ何やお前は・・・

   何が目的で祓魔師なりたいんや・・・あ?

   言うてみ!!」


神木「目的・・・?」


その時神木さんの動きが止まった


九尾・・・ねぇ


神木「あたしは他人に目的を話したことはないの!

   あんたみたいな目立ちたがりと違ってね・・・!」


そう言った瞬間勝呂が神木さんの胸倉をつかもうとした


パシッ


勝呂「じゃますんなや白夜!!」


神木「そうよ 邪魔しないで!!」


俺は神木さんに届く前に止めた勝呂の手と


勝呂から話すために神木さん肩を持った手の両方に力を込めた


神木「いった・・・!」


勝呂「イッ・・・・!」


『テメェらいい加減にしろよ

 男が女に手ぇ出すなよ』


神木「そうやって男尊女卑しないでくれる!!」


『女もだ!!そもそも 人に手ぇ上げようとしてんじゃねぇよ』


 ゾクッ


皆の背中に悪寒が走った


全[あ・・・コイツ/蒼碧/白夜さん怒らしたらダメだ/あかん]


雪男「ハイそこまで」


いつの間にか来ていた雪男が手をパンッと鳴らして


終了を伝えた


『悪い 頭冷やしてくる』


俺はそれだけ言って外に出た


合宿所に先に戻って


水道の蛇口を思いっきり捻って頭を突っ込んだ


ジャ――――――――


と水が頭に流れる音だけが聞こえる


キュッ


誰もいなかったはずなのに勝手に蛇口が閉められた


フワッ


メフィ「そんなことしていると風邪ひきますよ」


タオルを掛けたままそのままの姿勢でいたら


メフィストにガシガシと頭を拭かれた


メフィ「貴女が弱弱しいなんて珍しいですね」


正直さっきからずっと後悔しまくってる


でも


目の前でケンカされたり怪我されたりすんのは


苦手だ


過去に何かあったわけじゃないけど


普段の生活でケンカなんてよくあるモノじゃない


しかも


40人近くいるクラスでも


なのにこの9人という少人数の世界で


『ホント人間って愚かだよな』


メフィ「ええ それでいて面白いです」


『そうだな』


メフィストは力を使ったのだろうか


髪は完璧に乾いていた


その後メフィストと別れて寮のみんなのいる部屋へと向かった







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