携帯獣 黒と白

□第二話
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水上飛行機から降りていく客

その中の一人と一匹

それが俺達

貴「紅蓮着いたな」

紅蓮[あぁ 
   また新しい世界を
   見せてくるんだろ?
   アオ]

貴「もちろんだ
  俺とお前の
  新しい旅なんだからな(ニカッ」

俺が笑えば

紅蓮も

笑ってはくれないけど

微笑んでくれる

それが

俺達の硬い絆を

表してるような気がする

?「あらら?
  あなたがオダマキ博士が
  言ってた子かしら?」

貴「貴女がアララギ博士ですか?」

アラ「私がアララギよ」

貴「俺はアオです
  この度はよろしくお願いします
  こっちは俺の相棒の紅蓮です」

アラ「あらら!?
   もしかしてアブソル!?
   実物は初めてみるわ」

少し興奮気味なアララギ博士を見て

紅蓮はめちゃめちゃ警戒してる

人間嫌いな上に

白衣着てるから余計にだな

貴「あのアララギ博士
  案内をお願い出来ますか?」

アラ「あらら
   ごめんなさいね
   つい興奮しちゃって」

そして漸く車に乗り込み

俺達は

カノコタウンへと向かった

途中の車の中からは

この地方にしか生息していない

ポケモンを

見ることが出来た

紅蓮[この地方のポケモンと
   戦うのが楽しみだな]

貴「楽しみなことが沢山あるな!」

そう言って紅蓮の頭を撫でてやれば

擦り寄って来る紅蓮

この仕草はあの頃のまま

アラ「さあついたわ
   ここがカノコタウンよ
   そしてこれが私の研究所」

アララギ博士についていくと

研究員が

既にボールを並べて待っていた

アラ「さぁこの中から
   最初のポケモンを選んでもらうわ
   まずは紹介から始めましょうか」

そう言って

ミジュマル

ツタージャ

ポカブ

の紹介をした

アラ「さて 
   どのポケモンを選ぶのかしら?」

アララギ博士の紹介を聞いて

ポケモンを選ぼうとしたら

研究所の奥から物音が聞こえた

 ドタドタバタンッ

男「は博士〜!!
  そいつ捕まえて下さ〜い!」

こちらに向かって駆けて来る

男性研究員

その前を逃げるようにしている

赤色のポケモン

紅蓮[あれはポケモンなのか?]

貴「あのポケモンはフシデだな」

アラ「よく知ってるわね
   この間保護したんだけど
   毎日こんな感じなのよね」

ミジュマル・ツタージャ・ポカブの3匹も

呆れた様子で見ていた

フシデは俺達がいる近くを

グルグルと周り

最終的に俺の方に突っ込んで来た

マジですか

アラ「アオくん避けて!
   その子は猛毒を持ってるわ!」

そう言えばそうだった

って言っても俺の後ろは壁だし

俺が避けたらぶつかるだろ

しかも何か言ってるけど

声小さくて聞こえないからなぁ

この際受け止めますか

貴「よっしゃ 来い!!」

俺が手を広げて構えてみたら

皆に呆れられた



紅蓮は笑ってるか

そして漸くフシデが

俺の腕の中に収まった

もちろん噛まれないようにしながら

フシデ[ボクは外に出たいのー!!]

なんだ

外に出たいだけか

貴「アララギ博士
  フシデと外で遊んで来ても
  いいですか?」

アラ「えぇ 構わないけど
   ポケモンはもらわないの?」

貴「また後で決めます
  んじゃ」

俺は紅蓮とフシデを連れて

研究所の裏の原っぱに来た

貴「よし フシデ遊んで来い!!」

フシデ[へ?]

紅蓮[お前の望んだことだろうが
   遊びたくないのか?]

フシデ[遊んでもいいのー?]

貴「あんまり遠くに行くなよ?」

フシデ[はーい!!]

暫くフシデは木によじ登ったりしていたが

直ぐに戻って来た

貴「ん? もう遊ぶのは終わりか?」

フシデ[ねぇねぇ 一緒に遊ぼー!]

紅蓮[寂しくなったのか?]


フシデ[な 違うもんー!]

貴「紅蓮あんまり意地悪するなよ
  よし遊ぶか!」

暫く一人と二匹で遊んでいると

原っぱにいた他のポケモン達が

チラチラとこちらを伺うように

見ていた

あいつらも一緒に遊びたいんだろうな

貴「あーあー
  もっと沢山いたら楽しいんだろうなぁ」

わざとらしく大きな声で言えば

見ていたポケモン達が

一緒に遊びたい

と言って来た

その後は

日が暮れるギリギリまで遊び尽くした

最後には

遊んでたポケモン皆と

原っぱに寝っ転がって

ワイワイガヤガヤ話をした

紅蓮も楽しめたみたいだ

アラ「アオくん!
   あらら 
   ずいぶんたくさんのポケモンと遊んだのね!」

貴「あ アララギ博士
  遊んでたらいつの間にか増えてて」

アラ「あの暴れん坊のフシデも
   ずいぶん楽しめたみたいね」

貴「こいつは外に出たいが為に
  暴れてただけだと思いますよ」

俺が苦笑いしながら

フシデを撫でて言えば

そうみたいね

とアララギ博士も納得したようだった

アラ「アオくんは
   ポケモンに好かれやすいのかもしれないわね
   もちろん人からもね」

と有難いお言葉をもらった

今日は遅いからということで

ポケモンは明日もらうことになった

イッシュ地方最初のポケモンは

どの子にしようか

今日はゆっくり休んで

明日紅蓮と一緒に決めるか

こうして

イッシュ地方最初の1日は

過ぎていった

って俺遊んだだけじゃね?

まいっか







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