魔法の世界
□最強フレンド☆
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「またお前はそんなこと!」
『ドラコが悪いんでしょ!』
「"穢れた血"と仲良くするからいけないんだ!」
『ハーマイオニーをそんな呼び方しないで! ハーマイオニーは友達よ!』
「お前は純血だろ!」
『そんなの関係ないわ!ドラコのバカ!』
「僕に向かってバカとはなんだ!」
『もうドラコなんて知らない! 大っきらい! バカ!』
「またバカって…!」
ドラコの言葉を聞く前に出ていった。
きっかけはいつもの些細なこと。ただ、ハーマイオニーと図書館で課題してただけ。ただ、少し長引いてドラコとの約束に遅れたこと。
30分だよ?ドラコなんて前に約束"忘れてて"2時間も待たされたんだから。帰ろうかと思った。
私はスリザリン生だからってグリフィンドールのハーマイオニーと仲良くしてるのをドラコは気に入らないらしい。
特にハリーと仲良く話していたのを見つけた時は…呪文が飛び交う飛び交う…
◇
『もう! 口聞かないんだから!』
「…なんか、ごめんなさい」
グリフィンドール寮の談話室。セシリアはグリフィンドール生のほとんどの生徒から好かれており、グリフィンドール生以外でグリフィンドール寮の合言葉を知ってるのはセシリアだけ。
急に来たセシリアにグリフィンドール生は嬉しさ半分、驚き半分。
今までのことをハリーたちに話すとハーマイオニーが申し訳な下げに謝った。
『ハーマイオニーが謝ることないわ。どうせまた向こうから誤ってくるわよ。いつもみたいに』
セシリアとドラコの喧嘩は2週に1度。その度、謝るのはドラコから。
「でも、君たちしょっちゅう喧嘩するくせに別れないな」
『?…別れないって?』
「付き合ってるんだろう? マルフォイと」
『え? まさかぁ。付き合ってなんかないよ?』
え?っと顔を見合わせるハリーとロン。
「え……付き合ってないのかい?」
『うん…逆にどうして付き合ってると思ってたの』
「だって、誰がどう見ても付き合ってるようにしか…」
『私、ドラコのことは友達としか思ってないわ』
「あなたたち知らなかったの?」
「言わなきゃわかんないだろう」
…