その瞳の奥に
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ロックハートをつれて3人はマートルのいる女子トイレに着いた。
「…ハリーじゃない。何しにきたの。」
照れたような表情だったマートルは急に表情を変えた。
「君が死んだ時の、様子を聞きたいんだ。」
「あぁ、怖かったわ。
私、メガネのことでからかわれて、隠れて、泣いてた。そしたら、誰かが入ってくる音がして…
その人変な言葉を話してた。男子だったわ。だから鍵をあけて言おうとしたの「出てってよ!」って、そしたら…死んだの」
『急に?どうやって?』
「わからない。最後に覚えているのは黄色い目が2つ。手洗い台のそばよ。」
そこまで言うとまた泣いて離れていった。
エイダが手洗い台を触っていると蛇口付近よ模様に気づいた。
『これよ。ここが、秘密の部屋への入口よ。』
「なにか蛇語で言ってみてよ」
『ハリー、なんて言えばいい』
「…」
そう言われ、ハリーはシーシー言い出した。すると、ガチャンと音をたてて手洗い台が開いた。
「素晴らしいよ。よくやった。それでは私は…もう用はないね!」
逃げようとするロックハートをハリーとロンは押さえつけ入口に押しやった。
「まだあります。先に入って。」
「それがなんの役に?」
「下見役だよ。」
「あぁ。」
ロンの言葉に納得しつつ、入口をのぞき込む。
「…先に試したくない?ぁぁぁああ!」
ロックハートの言葉の途中でロンが背中を杖でつき、落とした。
中からロックハートの声が聞こえた。
「実に汚いよ。この中は。」
『よし、行こう』
ハリー、ロンエイダの順に中に入る。
「『わぁぁぁあああ』」
ドサッ
3人は立ちロックハートに杖を構えた。
「うえ…」
ロンの声に足元に目を大量の何かの骨。
『いい?なにか動く気配がしたらすぐに目をつぶるんだ』
ハリーとエイダが先に進む。
「ほら行けよ」
ロックハートに促し、ロンは最後に進んだ。
「こっちだ」
「…これは?」
「見たところ…蛇だ。」
『蛇の抜け殻よ』
「なんでこった。20メートルくらいあるぞ。もっとあるかも」
ドサッ
ロンの言葉に倒れたロックハート。
「…大した勇気の持ち主だ」
「うわっ」
倒れてたロックハートは起き上がり、ロンの杖を奪った。
「冒険はここまでだ。心配はいらない…世間にはこう言っておこう。
"女の子を救うには遅すぎた。君たちは無残な死体をみて、哀れにも、正気を失った"と…さぁ、まず君からだハリー…記憶に、別れを
ポブリビエイト!…うわっ!」
ロックハートの呪文は自分に帰ってき、勢いで壁にぶつかった衝撃で、洞窟内が崩れ始めた。
ハリーはエイダ庇い伏せて崩れた岩から回避できた。
揺れが収まると道は岩で塞がれていた。
「エイダ!ハリー!」
『ロン!』
「ロン!大丈夫かい!?」
「大丈夫」
「あぁ…」
気を失っていたロックハートが目を覚ました。
「やぁ、君たち誰?」
「あ…ロン・ウィーズリー…」
「そうかね!で…私は誰?」
「…忘却術が逆噴射したんだ!自分が誰だかわかってない!」
「いやぁ、ここはなんだか変わったところだね…住んでるの?」
ロックハートが拾い上げた石をロンが奪い「まさか」と言い放つとロックハートの頭を石で殴り気絶させた。
「あぁ…」
「これからどうする!?」
『ロンはここで岩を崩してみて!帰りに通れるように。私たちはジニーを探しに行く!』
「わかった」
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