その瞳の奥に
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ルーナの提案でセストラルで空を飛んで魔法省に向かった。
すぐに神秘部に入り込み、予言を探す。
「ハリー…君の名前が書いてある」
ネビルに言われ、その玉を手に取る。
― 闇の帝王の力を打ち破る力を持つものが現れる。
― 一方が生きる限り、他方は生きられぬ。
「ハリー」
奥から仮面を被った人物が現れた。
「シリウスはどこだ」
「違いがわからぬか。夢と現実との…」
その人物は杖で仮面を払う。
『ドラコのお父さん…』
「あれはあのお方が見せていた夢だ。さぁ予言を渡せ」
「手を出したらこれを壊すっ」
するともうひとり奥から高笑いしながら現れた人物。
「ベラトリックス・レストレンジ…」
「ネビル・ロングボトムかい?ご両親元気?」
「今敵を取ってやる!」
『ネビルっ!』
エイダがネビルを引っ張り後ろにやる。
「みな、落ち着こうじゃないか。我々は予言さえ手に入ればそれでいい」
「ヴォルデモートはなぜ僕を此処に呼んだ」
「予言を取り出す事ができるのは予言に関わる者のみ」
あたりを見回すと、他の死喰い人に囲まれていた。
「不思議に思わんか?なぜお前と闇の帝王が絆で繋がったか。
なぜあの御方は赤ん坊のお前を殺せなかったか。
その額の傷の秘密を知りたくはないか?」
「…僕は14年も待った。もう少しくらい待てる。
いまだ!ステューピファイ!」
それぞれ四方に失神呪文を放ち走り出す。
それでも追いかけてくる死喰い人に今までの訓練で切り抜けていく。
みんなが合流した時、ジーニーの呪文で棚が崩壊し始めた。
「ドアに戻れ!」
必死に走って、ドアに駆け込むと足場がなくそのまま落ちていく。
地面ギリギリのところで一時停止し、そして落とされた。
「あぁ…神秘部って、ふさわしい名前だよ」
神秘部を出た先には、中央に靄のかかった大きなアーチが立つ岩場のみ。
「ハリー此処を出ましょう。早く」
ハリーがアーチに近づいた時、死喰い人たちが降りてきた。
「後ろにつけ!」
みんなハリーの背後に立つが、黒い靄に絡まれていく。
ハリーはエイダを庇うように地面に伏せた。
やがて靄から開放され起き上がると、周りには死喰い人に囚われたみんな。
そして、ふたりの目の前にはルシウス。
エイダがハリーの前に出ると、ルシウスは眉を上げた。
「確か君は、スリザリンのキーストン…聞いたところによると、あの方の実の娘…だと」
『…だったら?』
「なぜそちらに…?父上のもとに居たほうが安全では」
『あの人は父親じゃない。私は…ヴォルデモートとは違います。
私の父親は、たったひとり』
「…勝ち目があるとでも?子供だけで我々に勝てるとでも思ったか
お前には選択肢は無いぞポッター。予言を渡せ。それとも、友を見殺しにするか?」
「…」
ハリーは差し出されたルシウスの手に予言を置いた。
直後、ルシウスの背後で白い光が差した。
その光にルシウスが振り向くと、シリウスが立っていた。
「私の娘と息子に手を出すな」
そう言うと、ルシウスを殴り飛ばした。
ルシウスはその反動で予言を落として割った。
白い靄が囚われたみんなを死喰い人から解放し、現れたのはリーマスやアラスターらだった。
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