変わらない君

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「この授業では杖を振り回したり馬鹿げた呪文を使うことはない」



いきなりバタンと扉を乱暴に開け入ってきた魔法薬学教授セブルス・スネイプ。

その後メモをしていたハリーに分からないような質問を投げかけハリーは全てに分からないと言った。



『学生の頃と全然変わってない』



小さなその声に反応したようにリアンを睨み近づくスネイプ。



「なにか言いたいことでもあるのかね?Ms.ゴーア」

『いえ。なにも。』

「それに、校長の許可を取ってるからと言って授業にまでペットを連れてくるのはどうかな。
 暴れ回られては困る」



『この子は暴れないので。

 お気になさらずに授業に戻ってください』

「…よかろう。授業が終わったら我輩のところに来るように。」

『…』



授業が終わり、ハーマイオニーと別れハリーたちにも先に戻るようにいってスネイプのところに行った。



 コンコン

『失礼します』

「なぜ君がここにいる」

『直球だね。スニベルス』



リアンがあだ名で呼ぶとスネイプは眉間にさらにシワをよせて睨みをきかせた。



「その名で呼ぶな。チルド」

『その名で呼ばないでくれる?』

「おや。昔は気にしなかったんじゃないのかね?」

『今はもう子供じゃないよ。あなたと同い年なんだから』

「それで、なぜ君がここにいるんだ」

『…ダンブルドアに頼まれたからよ。ハリーの護衛で。ついでに鈍った魔法も鍛えなおそうかなと思ってね』

「ほう。…ところで、その猫…」

『覚えてる?』

「ちょうどお前がそんな体になってから一緒にいるな」

『イアン・ブライズ。覚えてるでしょ』

「まさか…アイツは2年の時に退学に…」

『本当は猫にされた彼を私が拾ったの』

「本当だ。セブルス」

「…そうだったのか」

『話はそれだけ?』

「…今のところは」

『そう。それじゃ、失礼します。スネイプ先生』






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