変わらない君
□08
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ある日の夜──
ハリーは夜中、忍びの地図を片手に寮を出ていこうとしたところ…
『ハリー』
「…リアン。どうしたの?」
『こっちのセリフよ。どこ行くの?』
「ちょっと、気になることがあって…」
『…私も行く』
夜中のホグワーツを彷徨く。
『この地図、死んだ人間は映らないはずよ」
「でも…ぺティグリューが、近づいてる…」
ハリーは周りを見渡すが、誰もいない。
再び地図に目を向けると、ぺティグリューとリアンたちはすれ違った様子。
『スネイプが来る』
「イタズラ完了。ノックス」
しかし、遅かったのかスネイプに見つかり忍びの地図もバレた。
「ポケットの中のものを出せ。
…何だ?」
「羊皮紙です」
「本当か?開けろ。
汝の秘密を表せ。読みあげろ」
出てきた文字をハリーが読む。
「我らムーニー、パットフット、ワームテール、ブロングズ、チルドからスネイプ教授に申し上げる。そして、他人事に対する異常なおせっかいはお控えくださるよう」
「なに?なんと無礼極まること──」
「セブルス」
「おやおや、ルーピン。散歩ですか?この月夜に」
「ハリー、リアン。大丈夫か?」
「さあ。どうかな?」
そして、ハリーから地図を奪いリーマスに渡す。
「たった今ポッターから没収した興味深い品だ。見たまえルーピン。君の専門分野だと拝察するが…明らかに闇の魔術が込められている。」
「それはどうかな?セブルス。
私には読もうとする者を侮辱する羊皮紙に見えるがね」
スネイプが羊皮紙を取ろうとするとリーマスが阻止し続けた。
「だが一応、隠された力がないか調べてみよう。君の言った通り、私の専門分野なんでねぇ。ふたりとも一緒にきたまえ。では、お休み」
ハリーとリアンを連れて部屋に戻ったルーピン。
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