強がりな君

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中庭でダイアン、ロン、ハーマイオニーと共に話していると
グリフィンドールとスリザリンのクィディッチのチームが目に付いた。



「あ。もめるぞ...」



怪訝そうな顔して言うロンに続き集団に駆け寄る。




「へぇ。新しいシーカー?誰?」




と、出てきたのはスリザリンの新しいシーカー、マルフォイだった。




「マルフォイ?」



『あなたがスリザリンの新しいシーカー?』



「そうさ。新しいのはそれだけじゃない。」



「...ニンバス2001だ。どこで手に入れた」



「ドラコの父上から頂いた。」



「何処かの親と違って、父上は良いものをくれる。」



「でも、グリフィンドールの選手はお金じゃなくて、才能で選ばれてるわ」




マルフォイの発言に反論したハーマイオニーにさらにドラコは目の前に進み言い返した。



「お前の意見なんか聞いていない。

この"穢れた血"め。」



─!?

ダイアンが前に出ようとしたとたん、ロンが折れてテープでグルグル巻いた杖を取り出しマルフォイに呪いをかけようとしたが逆噴射してロンは飛ばされた。




「「ロン!」」



みんながロンに駆け寄るとなんだか苦しそうだった。



「ロン!なんかいって!」



「うっ...うえっ」



ロンの口から吐き出されたのはナメクジ。
それにケラケラ笑っているスリザリン選手。

それにさらに腹を立てたダイアンは杖を抜きマルフォイに近づいた。




『マルフォイ。今すぐ謝りなさい!』




ダイアンの言葉に聞く耳持たず肩をすくめるマルフォイ。



『謝りなさい』



「ダイアン。君はグリフィンドールだが、君となら仲良くしてやる。
君の父上の家系は代々スリザリンなんだろう?」


『話を逸らさないでくれる?

それに、父は純潔なだけで私は半純血よ。』


「そう。でも、君となら構わない。」


『...』


「まあ、そのうち気が変わるさ。それまで待ってるよ。
それじゃ、僕らは練習があるから。」



去っていくマルフォイに再び 謝れ と言ったが無視された。




『インカーセランス(縛れ)』




マルフォイに呪文をかけるとドカドカと歩いていたマルフォイの体を足元からロープが巻き付き 勢い良く地面に倒れた。




「っ!なんだよこれ!」



今度はグリフィンドール選手がケラケラ笑い出した。



「「ダイアン。いいぞ!」」



「ダイアン!ロンをハグリットのところに連れていこう!なんとかしてくれるよ。」



フレッドとジョージに褒められたあとハリーの言葉に再び目を向けるとさっきより顔を青くして未だにナメクジを吐いているロン。



『わかった。』










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