魔法の世界

□10年
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※年齢操作あり






「んあっ……! リー、マス…っ」

「んっ……セシリアっ、愛してるよ」


 セシリアと付き合って2年。
 彼女は、僕より2つ上の先輩で今年7年生だ。同じグリフィンドール生で、僕が5年になった時に監督生になったのも、彼女が一役買っている。

そして、週に一度はこうして秘密の場所で夜を明かした。







「ん……」


 陽の光が窓から入って目が覚める。薄暗い不気味な叫びの屋敷にも、当然に日が当たる。
 自分の腕の中で未だに夢を見ている様子のセシリア。頬をさすると、薄く目を開けた。


「ごめん、起こしたかな」

「んん……朝だね」

「そろそろホグワーツに戻らないと、朝食が無くなる」

「シリウスたちが取っててくれてるよ」


 少しの間、くすぐったいような心地良い時間を過ごして、そろそろ戻ろうと身支度をした。


「身体は大丈夫かい? 昨日は少し無理をさせたかな」

「大丈夫よ。今日はお休みだし……それより大丈夫なの? O.W.L試験が近いんじゃない」

「僕は大丈夫。君のおかげでね」

「そうね、心配なのはあのふたりね」


 セシリアが言う『あのふたり』はジェームズとシリウスのことだ。


「彼らもきっと大丈夫さ。僕が見てるから」




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