Ohno & Maruco
□New Years Festival
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お正月、まる子はいつものようにぐうたらな生活を送っていた。お年玉もらったり、お笑い番組観たり。とにかくいつもと一緒のようでどこかが違う生活を送っていた。
「あ〜あ、暇だなあ……」
確かに暇なのが一番だが、あまりそれが長いと、さすがに退屈すぎる。宿題はいつもならギリギリまでやらないのだが、今回は大野の鬼のような指導で大晦日までに全てを終えた。
暇だから誰かに電話をしようと思ったとたん、ナイスタイミングで大野から電話がかかってきた。
「もしもし。」
『あけおめ、さくら。ちょっと話があるんだけど。』
「あけおめー。何ー?」
いつもなら口説き文句とか近くの場所でのデートの誘いが多いが、今回はまる子を驚かせるには十分すぎた。
『さっき父さんと買い物に行ったときに福引きやったんだけど、雪祭りのペア券当たったから、一緒に行かね?』
「雪祭り!?!?行きたい!でも、叔父さんはいいの?」
『さっき俺も聞いたんだけど、彼女いるならその方が楽しいだろって気を利かせてくれたんだ。』
叔父さん、ナイス!とまる子は思った。
「それで、いつまでなの?」
『明日か明後日。お前はどっちがいい?』
「明後日がいい!」
『了解。朝の7時にバス来るから、絶対に寝坊するなよ!』
「わかってるよー!ありがとう!」
『声でけえなぁ。じゃ、明日また電話する。』
「はいよー!」
電話を切った後、まる子は有頂天になった。新年早々大野とデートできるなんて、思いもしなかった。しかも雪祭り。せっかくのイベントだから、逃すわけにはいかないとまる子は思った。