第三章「三日目」

□第十四話【今日の終わり明日の始まりと思いきや急加速します】
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丁は現在ホンマ〇っかTVをみていた。

女性アナウンサーが――今日は女と男のあれこれsp〜――と言っている







「...女子にも色々あるのですね」





丁は感慨深く見ている






『丁くーん、そこの机の上片付けてくれるかなー?ご飯持ってくるからー!!』


「あ、はい!!」





丁は顔はテレビに向いたまま、片付けていく




「終わりましたー!!」

『ありがとー!!あっこれで台拭いてくれるー?』





そう言って、布巾ではなくティッシュとプッシュ式の奴を渡す





『これはねーこの紙を綺麗に畳んで、ここに押し当てて押すんだよ?』

「はい!!」




丁は面白そうだ!!と言わんばかりのキラキラとした目で見ている

そしてそれを受け取ると、数回プッシュした後台を拭いていく
見た目ではわからないが、おそらく菌は死んだはず。





「今日はどんな夕餉なのですか?」





丁はひょっこりとキッチンに顔を出す





『今日はねー豚のお肉とお味噌汁とほうれん草のお浸しとご飯だよー』

「豚...ですか?」




丁はキョトンとした顔で言う






『あれ?豚肉だよー?知らない、の?』

「シカやイノシシ等は知っていますが...豚?」


『....(まじか!!!)』






吉良は愕然とする。
まさか、かなり古い年代からこっちにきた子なのではと、脳裏によぎる





『まあ、肉には変わり...ないよね』

「??」

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机には【肉】や野菜、汁物が並べられている





『(この三日間何も言ってくれなかったから特に何も思ってなかったけど、次元が違いすぎる...)』

「早く食べないのですか?」


『あっ!!じゃ、じゃあ食べよっか』





そう言っていつも通り手を合わる





「『いただきます。す!!』」





二人は夕食にありつく。






『あ、ねえ丁くん。言っておかなくちゃいけないことがあるの』

「はい、なんでしょうか。」





丁は吉良の言葉を待っている






『今度の日曜日―――あのカレンダーで6の月の28の数字の日ね。』

「はい」






丁はこくこくと首を縦に振る






『...丁くんも見た、あの男の人がここにお邪魔しにきます』





丁はガタッと立ち上がる





「......」

『...異議があればどうぞ。』


「嫌です。ここに入れたくありません」





吉良は、はあと溜息を付き頭を抱える





『絶対そう言うと思ってた。あの質問で確信得たもん』

「却下です。断固反対です。許しません」


『...どうしたもんか』





丁はきっぱりと言い放つ。
さらに頭を抱える吉良。同情をも覚える






『その人はね、秋夜っていう名前なんだけど、丁君のこと一度見てみたいって言ってるの』

「私は嫌です。...どうせ吉良目当てだと思いますし...」


『え?何小さい声じゃ聞こえないよ?』

「いえ、何でもありません。断固拒否です」






丁は一瞬顔を背け、ポツリと吐いた





『お願い!!一度だけだからっ...安心して?丁くんのことは私がちゃんと守るから、ね?』

「...はい?」





吉良は手を合わせ、丁に懇願してみる
対する丁は上ずった声を上げた。





「分かりました...大丈夫です。私も吉良のことを絶対にお守りしますから」

『...え?』




丁はそう言うと、吉良を真っ直ぐに見つめ、そう吐く。
しかし、先ほどの丁同様上ずった声を上げた






『...じゃあお互いで守り合おうね』

「はい。絶対に守ります。」








何かをお互いに誓い合った二人であった―――――――――

そしてようやく丁からの了解を得られた
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