夢小説

□左近 嘔吐
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「お腹の風邪ですね」


朝から少し熱があった左近が校医の新野先生に診てもらったところ、お腹の風邪と診断された


「•下痢止めは極力使わない

•様子をみて、水分が取れそうなら経口保水液などで水分摂取を心がける

•吐き気、嘔吐、下痢の症状があるときは無理に食事をしない

この3つを極力注意がけて下さい」


「はい」


部屋に戻った左近は布団に入って眠った


しばらくして廊下がさわがしくて起きてみると


「大丈夫?」


「しんどくありませんか?」


「お腹の風邪なんてスリル〜」


「スリル〜、じゃないと思う」


保健委員会の皆がお見舞いに来ていた


だが、不運委員会とも呼ばれる保健委員会


何が起こるか分からない


「お粥作ってきました」


1年生達が見せようとすると


ガチャーン!


鍋を盛大にひっくり返し、お茶碗を割った


「「すみません!!」」


「・・・いいよ」


怒る気力すら湧かない


「ここは僕が片付けておくから皆は戻って仕事をしておいて」


委員長の指示で皆戻って行く


「気分はどう?」


「そこまで悪くありません」


「そう、良かった」


散らかしたお粥を片付ける


「(吐きそう)」


片付けてるうちに吐き気を催した


「大丈夫!?」


左近の異変にいち早く気がついた伊作は左近の背中をさする


「吐きそ?」


「・・・は、い」


「今桶持ってくるから待ってて!!」


部屋を飛び出した伊作だが数秒後には何処からともなく大きな音が聞こえてきた


「ぅっ!」


胃の物がせり上がる


「ぅえっ…、げぇっ、げぼっ、ごふっ…げっほ…げほ、ごほっ…」


口元を手で塞いだが、手からあふれ出した吐瀉物はポタポタと音を立て床に落ちる


「大変!」


桶を取りに行っていた伊作は、傷だらけになって戻ってきた


慌てて桶を左近の下に置く


「もう我慢しないでいいから」


優しく背中を撫でながらそう言った


「ありがとうございます」


「片付けておくから寝てて」


「はい」

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