死神の涙

□偽り、辞めます
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次の日の朝、起きると既にグロウが起きて
いて朝食を作っていた。



「お、結起きたか。」


『ん......体バキバキ鳴る......』



ソファで寝たせいか、伸びをしたらバキバキと
体が鳴った。

どっか折れてないかちょっと心配。





『ふあぁ......二人起こしてくる......』


「頼むわ。俺今キッチン離れられないし。」



『うん、頼まれた。あ、コーヒー温めに
入れてー。』



「はいはい、わかってますよ猫舌さん。」




まだぼーっとする頭をグロウがポンポンと
撫でる。




顔を洗い、スッキリしたところでマカちゃんが
寝ている僕の部屋へ。



『マカちゃーん、朝だよー。』



......返事がない。




そーっとベッドに近づくと、まだ彼女は
眠っていた。



(まぁ、遅くまでの課外授業だったしね。)



疲れただろうに。




けど、起きてもらわないと死武専に行けない。

僕は別にいいんだけど、死武専生は授業が
あるだろう。




『ほら、マカちゃん。朝だよー、おーきーてー。』



「......ん......」



お、起きたかな?



しばらく揺すっていると、起きてくれた。



「結......おはよう。」


『おはようマカちゃん。よく眠れた?』



「うん、ありがとう......」






おや、まだちょっと寝ぼけ気味かな。
顔洗えばスッキリするかな。




『マカちゃん、朝ごはんできてるから
顔洗ってリビングにおいで。僕はソウル君
起こしてくるから。』


あ、タオル......は洗面所にあるからいいか。



マカちゃんがフラフラと洗面所に行ったのを
確認してグロウの部屋へ。





『ソウルくーん、起きてー。朝だよー。』



「.........んん.........」



お、身じろぎした。
だが、起きてはくれない。



仕方ない、揺するか!




『ほらー、起きなさい。グロウに殴られて
起きるの嫌だろー。』



「......それは勘弁......」



のそりと起き上がるソウルくん。




『やぁやぁいい朝だよ。顔を洗ってスッキリ
したらリビングに来なさい。ご飯あるから。』




頷いてボーっとしながら歩いていくソウル君。



途中でゴンッと言う音がしたのは聞かなかったことにしよう。





さて、僕はリビングに行こうかな。



リビングに行くと洗濯物をたたんでいるグロウが。

お前は主夫か。



『グロウ、それ後で僕がやるよ。』


「おぉ、頼むわ。」


僕はいつもの場所に座り、コーヒーを一口。


うん、美味しい。




しばらくするとマカちゃんとソウル君が
戻ってきたので朝食を取る。





「そういえば、結とグロウはなんで死神様
知ってるの?」


パンをモソモソ食べるマカちゃんがそう聞いてきた。



『うーん、まぁ......知り合いだよ、昔のね。』


「知り合いってお前ら見た目15くらいだろ。」


「うるせーな、細かい男は嫌われんぞ。」



『自由奔放すぎる男はどうなのかぜひ
聞いてみたいね。』



「いいんだよ俺は。」




いいのかよ。

じと〜っと見ると見逃してくれと苦笑して
フルーツもらった。

しかたない、リンゴに免じて許してやろう。




『まぁ、色々ね。そのうちわかるだろうから
今は朝ごはん。死武専にいくんでしょ?』



シャクシャクとリンゴを食べて食事を終わらせ、コーヒーを飲む。



「あ、お前らの服ソファに置いてあるからな。
着替えは......マカ、結の部屋行けよ。」


『じゃあマカいく?僕も着替えなきゃ。』



食器を持って立ち上がり、キッチンに置いて
部屋に行く。

マカちゃんも後をついてきた。














着替えを済ませてリビングに行くと既に
二人がいた。




『お待たせ、じゃあ行こうか。』







僕達四人は死武専へと向かった。













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