死神の涙

□面白い生徒たち
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僕らはどうやら死武専の生徒として入学
するようで、今教室前の廊下に立っています。




緊張?ええ、してますよ、かなり。
だってもう僕ら生徒って年齢じゃないからさ、
周りの子供達と仲良くなんてできる気がしない。






『グロウ、先入って。』




「はいはい、んじゃ入るぞ。」





ガラリとドアを開けると、教室内全員の
視線がこちらに。




注目されるの慣れてないから見ないでくれ……





「今日からお世話になります、グロウと、」



『響渚結、職人です。まぁよろしく。』




ぺこりと頭を下げてから上げるとマカちゃんと
目が合った。




口パクで“これからよろしく”といえば
“こちらこそ!”と返してくれた。





「席は基本的自由だからな、好きなところに
座れよ〜。」



先生らしき人にそう言われ、とりあえず
マカちゃんの隣に行った。



だっていきなり知らない人はハードル高い。




グロウはソウル君の隣。
(僕、マカちゃん、グロウ、ソウル君
っていう並び順。)







『マカちゃん、これからよろしくね。』



「うん!こちらこそ!結、私のことちゃん
付けしなくていいよ!」



『じゃあ、改めてよろしくねマカ!
良かったよ〜、知ってる人が居て!』



「私も結が来てくれて嬉しい!」





うん、やっぱりこの子はいい子だ。
父親のスピリットとは違ってな。





『あ、後で校内の案内してくれないか?
僕ら全然わからないからさ。』




そう言うとマカとソウルは頷いてくれた。




しばらく談笑していたら、突然頭上から人の気配
が。




『!!』




すぐにその場から飛び退くとそこには青髪の
少年が元、机と言う名の残骸の上に立っていた。














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