短い涙

□予防接種
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*太宰side*



朝、首領から「そろそろ風邪流行るから
予防接種しておくように」と言われて
仕事片付けてから私はそれを受け、夕姫にも
受けてもらうため説得を続けているんだけど......



『嫌だ。絶対に受けない!』




ご覧の通り、受けてもらえそうにない。




(この子は嫌いなものはとことん嫌いだ
から困ったなぁ......)



まぁ、それだけ注射は夕姫にとっては
怖い......というか嫌な思い出しかないんだろうけど。





けど、風邪を引かれたら困る。
彼女はそこまで体力がない為、治りが遅い。



それに、せっかく治りかけてきた拒食症が
またやってくるだろう。



「夕姫、頼むから受k『嫌だ。』もぅ......」



『麻酔剤とかじゃないのはわかってるよ。
だけど、やっぱり怖い。』



そう言うと彼女は私に背を向けて走っていってしまった。





「弱ったなぁ......。」



首領の命っていうのもあるけれど、私的にも
彼女が弱る姿は見たいけど見たくない。



「あー、どうしよう。織田作、助けて。」


「......なら、こういうのはどうだ?」




織田作が私にこっそりと教えてくれた
作戦に私も思わずこれなら、と思う。




そして、私はそれを行動に移すことに決めた。


















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