番外編

□劇場版遊戯王DM〜光のピラミッド〜
2ページ/17ページ


ゲームの好きな高校生・武藤遊戯は、祖父である双六から譲り受けた古代エジプトの遺物、千年パズルを組み上げていた。


パズルを完成させた者は闇の力の継承者となる宿命で、遊戯の中には別人の魂・・・闇の力を操るもう1つの人格が宿ることになる。


そんな事は知らない遊戯はパズルに1つ、あるお願いをする。


完成させた四角錐、まるで逆さまのピラミッドのような千年パズルを握り締め、遊戯は瞳を閉じた。


「千年パズルよ・・・僕の願いを聞き届けて!友だちが欲しいんだ・・・心と心を繋ぐ強い絆をもった親友が・・・!」


千年パズルに願う孫の姿を扉からこっそり覗いていた祖父である双六は、申し訳なさそうな表情を浮かべていた。


(まさか本当に完成させるとはな・・・じゃが、千年パズルを完成させた者は闇の力の支配者となる。ワシは孫に重い宿命を背負わせてしまったのかもしれん・・・)


千年パズルに秘められた力を知っていた双六は遊戯に本当の事も言えないまま、1階へと降りて行くのだった。















同じ頃、エジプトでは古代の墓を発掘しようとした人々が、墓の主の邪悪な魂を目覚めさせてしまった。


墓の内部には山犬の頭部を持つ棺の中に横たわるミイラと、遊戯が手にした千年パズルとは逆さでクリスタルで出来た光のピラミッドがあったのだった。











そして、武藤遊戯が千年パズルを完成させて目覚めた魂がもう1つ・・・



「ここは・・・どこ?」


金色に少し赤が混じった髪に、黄緑色の瞳の少女。



その少女と出逢うのは、もう少し先の事・・・ーーー
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ