黒子のバスケ
□第1Q〜
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青い空と舞い散る桜に願うのは、ただ1つ・・・
また、みんなと笑ってバスケがしたい
「・・・まどかさん」
名前を呼ばれたまどかは、オレンジ色の髪を靡かせ後ろを振り返る。
「お待たせしてすみません」
水色の髪と瞳の男の子の言葉に、まどかは首を横に振る。
「ううん・・・入部届け出しに行ってくれてありがとう、テツくん」
まどかの言葉に、黒子テツヤは少し悲しそうな表情を浮かべる。
「まどかさんは、本当に良かったんですか?」
「え?」
「その・・・バスケ部に入る事」
言葉を濁す黒子に向かって、まどかは穏やかな表情を見せる。
「今さら何言ってるの?テツくんが私を誠凛に導いてくれた時から、私の決意は変わらないよ!」
「まどかさん・・・」
「頑張ろうね、テツくん」
「・・・はい」
・・・そう、私は決めたんだ。
テツくんと一緒にあの人たちを倒すと・・・
そして、もう1つの願い。
(みんなの笑顔をまた・・・)
手の平に乗った桜の花びらは、風で再び舞い上がった。