一方通行の恋
□今日の夕飯(浩志)
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梓さん、すごい楽しい人だったなぁ・・・
さすがにイラついてる人に話しかけるのは怖かったけど。
「仲良くなれたし、まぁいいか」
独り言を呟きながら麻婆豆腐を作っていたら
「誰と仲良くなったの?wお邪魔します」
同じアパートに住んでいる廉夜が部屋に入ってきた
「いらっしゃい、また夕飯食べにきたの?」
「料理できないからな」
ですよねー、と言いながら浩志は茶碗を二つ用意した。
恋愛的な意味で昔から大好きだから夕飯食べにきてくれるのは嬉しいけどさ・・・
「で、浩志は誰と仲良くなったの?」
「204号室の西野梓さんだよ。財布拾ったら仲良くなった」
「あぁ、あの人か、」
「廉夜、梓さんのこと知ってんの?」
出来上がった料理をテーブルに乗せながら浩志は不思議そうに言った
「友達だからな。?、そのタッパ何?」
「これ?梓さんにあげようかなって」
「なるほどなー」
じゃあ、ちょっと行って来るね、そう言い浩志は外に出た