私、演劇部で『四乃森 蒼紫』やってます。
□プロローグ
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あぁ、もうこんな人が演劇部の部長で良いのか。
さっきから、煩い。煩すぎる。
演劇のテーマを決める際に、部員の意見が出ないからと言って・・・・これはない。
「やっぱ、京都大火かな?!
ハァァァアアッッッ!斎藤さんカッコイイッ!!」
捕まるぞ。
京都を大火・・・大火事にするって、何言ってんだ、コイツは。←部長の事です。
「よしっ!アクションは大変だけど、皆頑張ろう?!」
でも、部員たちにやる気を出させるところは、部長の良い所でもある。
「じゃぁ、役決めね!」
なんだかんだで、その・・・・
「るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―・・・京都大火編!
張り切って行こうっ!」
長・・・・。ま、『るろうに剣心』。
演劇部でやることになりました。
あ、私は演劇部に入っている、高校二年の、
冷城 月乃です。
演劇部では私、女なんですがよく男役をやらされます。
女役も来ますが、だいたいクールとかミステリアスな女です。
部長に聞くところ・・・・
「月乃は美男子が似合うからね!
今回は、『四乃森 蒼紫』役で!」
どうやら、私は美男子が得意らしいです。
今回も、男で・・・
「四乃森・・・・蒼紫・・・ね。」
・・・・頑張ります。
明治剣客浪漫譚だから・・・・時代劇物かな?