短編

□沈みかけの船で
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ボンゴレが船上パーティーを行っていた豪華客船が沈没して、数の不足のため全員が救命ボートに乗ることはできません。
そこで守護者の人達には降りてもらい、海で泳いで救助を待ってもらうことになりました。

「ボンゴレ十代目がたいへん困っていらっしゃいます。彼を助けると思って飛び込んで下さい」
獄寺隼人は喜んで海に飛び込みました。

「すみません。野球ボールを海に落としたと言って、泣いている子供がいるのですが」
山本武ははりきって、ボールを探しに海に飛び込みした。

「あなたを真の漢(おとこ)と見込んでお願いします。女性や子供を助けるために飛び込んで下さい」
笹川了平は‘'極限”と叫んで、勇ましく海に飛び込みました。

「あの、〜というわけなのですが」
雲雀恭弥は、青い顔をして事情を説明する組員には目もくれず、
「群れと一緒に避難なんてごめんだよ」
と言うと勝手に海に飛び込みました。

「〜というわけなのですが」
六道骸は微笑をたたえたまま説明を聞くと、
「それは大変ですね」
と返して、隣にいた腐れマフィアを海に蹴落としました。
「ぐぴゃ!」

「ボンゴレ十代目、無事避難が完了しそうです。守護者の皆さんが自力で避難してくださいました」
沢田綱吉は驚いて海を覗き込みました。
「あれ!?ランボ溺れてない!?
って、え!?うわっ!!」
覗き込んだ勢いを誰かが後ろから手助けし、そのまま海に落ちました。

「ふぅ。なんだか空気が浄化された気がします。今日はだいぶ腐ったゴミ(マフィア)を掃除できましたからね」
「ムクロ様…」
クローム髑髏は海に向かって、手を合わせました。
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