ONE PIECE
□王様ゲームA
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エースが眠りにつき、お開きになったかと思われた宅飲みは、
何故かまだ続いていた。
サッチ「起きねぇなぁ…」
皿と酒瓶の間に綺麗にはまったまま未だ寝息を立てているエースに視線を向けたサッチがポソリと呟く。
エースが眠り転けてから一時間弱。
サボは明日も早いからと既に帰宅してしまった。
「絶対にエースに手を出すなよ。俺も帰るからあんたらも早く帰れ」
という言葉を残して。
サッチ「なんか起きなさそうだし俺らも帰るか?」
サッチの言葉にシャンクスが口元にニヤリと円を描く。
赤髪「いや、折角だから王様ゲームの続きしようぜ」
サッチ「…俺らだけでか?」
赤髪「そうだ」
サッチ「うえ〜。この面子だけで王様ゲームなんて罰ゲーム以外の何者でもねぇよ」
マルコ「テメェらとだけなんてどんな内容だってお断りだい。やるなら一人でやりやがれ」
サッチとマルコの拒絶を物ともせずにシャンクスは悪戯っこのように笑う。
赤髪「今ならエースの棒の番号が分かるぜ」
マルコ「あ?テメェ何言ってんだい。エース寝てんじゃねぇか」
赤髪「だからだよ。名付けて酔っ払いすぎて覚えてねぇんだろ攻撃!」
マルコ「なんだそりゃ…」
呆れ顔のマルコを余所にサッチが目を輝かせた。
サッチ「のった!面白いこと考えるじゃねぇか店長!!」
赤髪「だろ?」
俺天才!と自画自賛するシャンクスと大喜びのサッチにマルコは深い溜め息を漏らし、差し出された棒に手を伸ばした。
赤髪「棒全部回ったか?じゃあいくぞ。王様は誰だ!?」
マルコ「俺だよい」
サッチ「マルコか。お前エースにちょっかい出されたくないからってクソつまんねぇ命令すんじゃねぇぞ」
マルコ「うるせぇよい。おら、エース何番だ?」
赤髪「三番だな」
マルコ「じゃあ…」
そしてこの理不尽極まりない行為は朝方まで続いた。
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