無双

□*勿忘草*
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「甘寧殿!孫権様を連れてお逃げ下さい!!」


陸遜は声を荒げて叫んだ。

何故このような状況になったかというと、ここ最近呉は山賊の目に余る行動に頭を悩ませていた。
そこで山賊を根絶やしにしてしまおうと孫権はほとんどの将達を討伐に送りこんでいた。
その隙をついて董卓軍が凄まじい勢いで攻め込んで来たのだ。
城に残っていた兵達はあまりの董卓軍の凄まじさに次々と殺されてゆき、穏やかで景色の良い長沙の風景はまたまく間に屍の山で埋め尽くされた。
敵の攻撃を何とか食い止めていた陸遜と甘寧は何としてでも孫権だけは逃がそうと敗走を決意したのだ。
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